MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI
メインリンク

2025.03.24
スポーツ・エンタテインメント施設ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

未来のメダリストを育てる、浅田真央さんプロデュースのスケートリンク

2024年11月、立川市に新たなスケート場がオープンしました。フィギュアスケートの選手として数々のメダルを獲得した浅田真央さんがプロデュースした、「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」です。外壁やエントランスホールの絨毯には、氷上にスケート靴で図形を描くコンパルソリー形の模様が施され、メダルの色に因んだ金銀銅の3色が外壁にあしらわれるなど、随所から浅田さんの思いが強く伺えます。
アイスリンクは、国際規格である30メートル×60メートルのメインリンクと、初心者やファミリーに優しい24メートル×40メートルの二つ。メインリンクは、選手の集中力を高める黒色を基調としたスタイリッシュな内装で、照明を消して場面転換を行う暗転時にも場内全体が闇に溶け込むような、光とのコントラストを強く描ける演出力に優れた空間です。サブリンクでは、桜並木に面した大きな明るい窓から、時間の流れや季節の移ろいを感じながら練習に励むことができます。

世界を目指すスケーターの集まるメインリンクに、快適性と機能性を両立したスタイリッシュな客席を

メインリンクのロングサイドには、内装に合わせて黒で統一した1,000席の客席が並びます。イスは、薄くしなやかなスクエアシルエットが特徴の「LIMS(AR-1022、AR-1023)」です。浅田真央さん、オーナーである株式会社立飛ホールディングス、設計事務所や建設会社の関係者などがコトブキシーティングのショールームで多くのイスを座り比べて、選び抜きました。
採用の決め手になったのは、スリムな見た目ながらも広くゆとりのある背座による、着席者の身体に寄り添うような座り心地です。人間工学に基づいたヒトの着座姿勢に沿う緩やかなカーブが、長時間に及ぶ鑑賞でも座り疲れしづらい快適な環境を提供します。素材は、柔らかな触感が特徴の合成樹脂。寒さに強いため、スケート場の低温下でもイスが冷えすぎることなく、安心して座ることができます。
LIMSは快適性だけでなく、二つの機構による機能性も兼ね備えています。「中立機構」は、空席時には背もたれと座の間に適度な隙間をつくることで、座る時に手を掛けやすい状態を生み出します。座席の前を通り抜ける時には、この座の位置を背もたれ側に押し込んで、通路スペースを広く確保することが可能です。座を緩やかに跳ね上げて収納する「座自動緩起立機構」は、振動や音を最小限に抑え、アイスショーや競技の最中の離席でも静けさを保ちます。 
アイスリンクをしっかりと見渡せるよう、客席の1列目の位置を高く、後ろに続く各段の段差を大きく設定しました。勾配をつけることによって見やすさを確保するだけでなく、リンクと客席の距離を近づけ、場内全体に一体感を生み出しています。

施設概要

プロフィギュアスケーターである浅田真央さん自らがプロデュースした「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」が、2024年11月にオープンしました。「未来の子どもたちにスケートを通じて夢と希望を届けたい」という浅田さんの思いに、「文化・芸術・スポーツを通じて地域社会に貢献する」という理念を持った立飛ホールディングスが共感し、開業に至りました。国際規格のメインリンクと、アイスショーの練習もできる国内最大級サイズのサブリンクがあり、プロからアマチュア、子どもから大人まで、さまざまな人々がスケートを楽しむことができます。

居室データ

所在地
190-0015 東京都立川市泉町935-1 地図
施主
株式会社立飛ホールディングス
設計
株式会社山下設計
オープン
2024年11月
席数
1,000
関連リンク
MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI WEBサイト

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