吹田市総合防災センター(DRC Suita)
研修室A

2025.01.28
多目的ホール(可動席)会議研修室・コンベンションホール

施設説明

市の災害活動拠点も担う吹田市総合防災センター、研修室は多目的に活用

2024年4月、吹田市総合防災センターがオープンしました。1~5階に消防機能、6・7階に土木行政機能、8~10階に教育センター機能及び市災害対策本部代替機能が備わった複合施設です。災害発生などの非常時には、市北部の災害活動拠点の役割も果たします。最寄りの阪急線南千里駅のホームからは消防訓練の様子が見え、市民の信頼と安心を醸成するだけでなく、防災意識の向上にも貢献します。
8階の教育センターに設けられた研修室Aは、市内の児童・生徒の体育室としての利用から職員の座学の研修まで対応できる、多目的仕様の空間です。身体を動かせるフラットなスペースと、講師や投影した映像を見やすい階段状の客席設営状態を簡単に切り替えられるよう、移動観覧席を導入しました。

機能的で快適なイスを搭載した移動観覧席は、メモ台も備えて筆記にも対応

研修室の後方にあるのが、リモートスイッチひとつで操作が可能なフルオートタイプの移動観覧席です。展開ボタンを押すと後方壁内に設けられた専用の収納庫から階段状の客席が展開し、収納ボタンを押すと折り畳まれ壁面に揃って収納庫内に収まります。短い操作時間と少ない人手で、階段状の170席を設営・撤収できるため、スタッフの負担を最小限に抑えられます。
イスの背と座が張り包まれたタイプ5Rは、快適性と機能性をシンプルな装いでまとめた移動観覧席専用の座席です。着席者の体型や体重に合わせて背もたれが湾曲するフィットバック機能を備えているため、着席者の身体をしっかりと支えます。立ち上がるとイスの座が自動で跳ね上がりますが、音や振動を最大限に抑えてゆっくりと収まる座自動緩起立機構を備えているため、静けさが必要な研修時でも離着席で騒がしくなることがありません。
メモを取ることが必要な時のテーブル代わりになるのは、回転式の肘メモ台です。通常はイス肘支柱に沿って収納されているL字型のメモ台を、必要に応じて回転させて引き出し使用できます。肘当ての木部に使われた木部はダークブラウンの塗装ですが、メモ台は白木で明るく仕上げました。イスの張地は、ブルー。移動観覧席の通路に敷かれたカーペットも張地に合わせて青みを帯びたカラーを選定し、研修室全体を爽やかに印象づけています。

施設概要

2024年4月、大阪府吹田市に吹田市総合防災センター、通称「DRC Suita」が誕生しました。阪急南千里駅の西側にあるこの施設は、北消防署、北大阪消防指令センター、高度救急隊などの消防機能、土木行政機能及び職員研修設備などを有した、教育センター機能を持つ複合施設です。大規模な災害時の市北部の災害活動拠点として免震構造が採用されている他、72時間対応の自家発電設備を備えています。みどり豊かな千里ニュータウンに位置する庁舎として、周辺環境との調和や景観も意識しているほか、建物正面内部には縦型木製ルーバーを採用し、太陽光発電・高効率空調機・昼光利用照明等環境にも配慮がされています。

居室データ

所在地
565-0855 大阪府吹田市佐竹台1-6-3 地図
施主
吹田市
設計
株式会社あい設計
オープン
2024年4月
席数
170
関連リンク
吹田市 WEBサイト