東京アクアティクスセンター
メインアリーナ

2025.01.23
スポーツ・エンタテインメント施設ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

日本を代表する水泳場「東京アクアティクスセンター」

東京アクアティクスセンターは、東京2020大会の競技の会場として同年2月に竣工した、世界最高水準の水泳場です。観客席を持つメインアリーナとサブアリーナの二つのエリアで構成されており、会議室やトレーニングルーム、メモリアルギャラリーなども備えています。
メインプールと飛び込み台のあるダイビングプールを持つメインアリーナは、当初約15,000席の会場としてつくられましたが、東京2020大会を終えた後に約5,000席の施設として生まれ変わりました。今では年間80回以上の大会が開催され、多くの選手と観客で賑わっています。大会のない日には一般開放されており、地域の人々が気軽に泳ぐことができます。

競技に合わせて動く観客の視線と姿勢を、快適にサポートするツーピースのイス

メインプールとダイビングプールの両サイドに並ぶのは、背もたれと座が分離したツーピースタイプの観客席BLM-8000シリーズです。ワンピースタイプよりも背座が大きく設計されているため、着席時には広い面積で身体を支えることが可能です。着席者の腿裏から背中にぴったりと寄り添うような3次元曲面のフォルムと、中空構造による適度なクッションが快適な座り心地を提供します。
競技を観戦するための座席ならではの設計の工夫は、適度なカーブをつけた背もたれの形状にあります。選手を左右に追う視線に合わせ、膝を斜めにずらして身体を捻るような姿勢になる時にも、着席者の身体をしっかりとサポート。これは、ピッチや競技場が横に長い場合、また前方の席に配置される時に真価を発揮します。
離席する時も、快適性は継続します。座が自動で跳ね上がり収納される構造とスリムな形状は、通路寸法を広く確保し、観客席内のスムーズな通行を実現するのです。

誰もが観やすく、利用しやすい観客席を目指して

観客席は、観やすさに配慮した設計がなされました。プールとの距離によって異なる勾配と、上から覗き込むような客席位置で、どの席からでも良好な視界で競技を楽しめます。見やすい環境は実際の距離よりもプールを近くに感じることができる臨場感を生み出すため、レースの迫力もアップ。客席内の縦通路には手摺が設けられ、客席内を歩く際も安全です。
メインアリーナには車イス席と同伴者席が52席ずつ、付加アメニティ席(優先席)も52席設けられました。施設内にはエレベーターや各種トイレ、その他磁気ループ対応席なども複数設置されています。

施設概要

東京2020大会の会場の一つとして整備された東京アクアティクスセンターは、メインプール・ダイビングプール・サブプールの各プールが、国際基準の公認を得ている世界最高水準の水泳場です。全国大会をはじめとする各種大会の開催と、団体及び個人での利用も可能な施設です。 

居室データ

所在地
135-0053 東京都江東区辰巳2-2-1 地図
竣工
2020年2月
席数

約5,000席
施主
東京都
基本設計
株式会社山下設計
実施設計
大林・東光・エルゴ・東熱異業種特定建設共同企業体+昭和設計
関連リンク
東京アクアティクスセンター WEBサイト