日本を代表する水泳場「東京アクアティクスセンター」
東京アクアティクスセンターは、東京2020大会の競技の会場として同年2月に竣工した、世界最高水準の水泳場です。観客席を持つメインアリーナとサブアリーナの二つのエリアで構成されており、会議室やトレーニングルーム、メモリアルギャラリーなども備えています。
メインプールと飛び込み台のあるダイビングプールを持つメインアリーナは、当初約15,000席の会場としてつくられましたが、東京2020大会を終えた後に約5,000席の施設として生まれ変わりました。今では年間80回以上の大会が開催され、多くの選手と観客で賑わっています。大会のない日には一般開放されており、地域の人々が気軽に泳ぐことができます。
競技に合わせて動く観客の視線と姿勢を、快適にサポートするツーピースのイス
メインプールとダイビングプールの両サイドに並ぶのは、背もたれと座が分離したツーピースタイプの観客席
BLM-8000シリーズです。ワンピースタイプよりも背座が大きく設計されているため、着席時には広い面積で身体を支えることが可能です。着席者の腿裏から背中にぴったりと寄り添うような3次元曲面のフォルムと、中空構造による適度なクッションが快適な座り心地を提供します。
競技を観戦するための座席ならではの設計の工夫は、適度なカーブをつけた背もたれの形状にあります。選手を左右に追う視線に合わせ、膝を斜めにずらして身体を捻るような姿勢になる時にも、着席者の身体をしっかりとサポート。これは、ピッチや競技場が横に長い場合、また前方の席に配置される時に真価を発揮します。
離席する時も、快適性は継続します。座が自動で跳ね上がり収納される構造とスリムな形状は、通路寸法を広く確保し、観客席内のスムーズな通行を実現するのです。
誰もが観やすく、利用しやすい観客席を目指して
観客席は、観やすさに配慮した設計がなされました。プールとの距離によって異なる勾配と、上から覗き込むような客席位置で、どの席からでも良好な視界で競技を楽しめます。見やすい環境は実際の距離よりもプールを近くに感じることができる臨場感を生み出すため、レースの迫力もアップ。客席内の縦通路には手摺が設けられ、客席内を歩く際も安全です。
メインアリーナには車イス席と同伴者席が52席ずつ、付加アメニティ席(優先席)も52席設けられました。施設内にはエレベーターや各種トイレ、その他磁気ループ対応席なども複数設置されています。
施設概要
東京2020大会の会場の一つとして整備された東京アクアティクスセンターは、メインプール・ダイビングプール・サブプールの各プールが、国際基準の公認を得ている世界最高水準の水泳場です。全国大会をはじめとする各種大会の開催と、団体及び個人での利用も可能な施設です。