高度な研究マインドを持った学生を育む、神戸薬科大学の新校舎
2024年4月、神戸薬科大学の新教育棟A棟がオープンしました。ICT教育の実践を目指して講義や実習にデジタル技術を活用しやすい環境を整えた、これからの時代に即した新校舎です。
個別ブース型のスタディスペースや、アクティブラーニング型のラーニングスタジオ、各実験台に電動昇降モニターが備わったラーニングラボなどの先進的な居室が並んでおり、最先端の環境を整えた大講義室も3階と4階に1教室ずつ配置されました。3階は322席、4階は330席と、授業だけでなくオリエンテーションも行える規模のラーニングシアターです。講師が専用モニターにタッチペンで書いたテキストや動画・図などを4K画質でリアルタイムにスクリーン投影できる電子黒板システムなど、充実した設備が備わっています。
どの席もアクセスが良く快適なラーニングシアター
ラーニングシアターでは、大きなスクリーンの役割を果たす白い壁に向かって固定式講義机イスが並びます。両サイドの席を中央に向けて斜めに配置し、後方の床をスロープ状にした、見やすいつくりです。
これまでの国内の大学における大講義室の机イスは、多人数掛けが多く採用されていましたが、昨今は出入りのしやすさの観点から、多人数掛けではなく3人掛けの机が主流になってきています。しかし、神戸薬科大学ではさらなる快適性を重視した、2人掛けを採用。そして机の大きさもBring Your Own Device(BYOD)を意識し通常3人掛け用として用意される机を2人で使い、1人分間口は通常より広い750ミリメートルとしています。また、どの席もが通路に面しているため、多くの学生が集まる時でも離着席がスムーズです。空間を最大限に活用し席数を多く確保するため、壁際には1人掛けの席も用意されました。
採用されたスイングアップ式の講義机イス
SD-331シリーズは、席へのスマートなアクセスに一役買っています。着席する際は、イスに手を掛けず座面に臀部を押し当てるようにして座を動かせます。離席する際は、立ち上がるだけで座面が身体の動きに追従してスイングアップ。座は正面を向いて納まります。荷物で手がふさがっている時でも通路からワンアクションで離着席ができる、コトブキシーティングが独自に開発した機構です。通路側には机の脚がない開放的な仕様で、通行も掃除もスムーズです。
背も座も奥行・高さ・幅を大きく設計しており、ゆったりとした座り心地は授業への集中力を高めます。クッションとなるウレタンフォームのパッドは、通気性の良い丈夫なメッシュ張地で包みました。長時間座っていても蒸れづらく、快適です。内装のイメージカラーを取り入れながらランダムに張り分けた3色は、空間をスタイリッシュに印象づけます。
施設概要
神戸薬科大学は、1930年に神戸以西では唯一の女子薬学教育機関として創設された、歴史と伝統を持つ単科大学です。2024年4月にオープンした新教育棟A棟では、これからの時代に即した学生教育のためにICTを積極的に活用し、新しい教育環境及び交流の場を構築します。建設に伴い伐採した樹木を造作材として再利用するなど、SDGsも意識した期待の新校舎です。新棟を象徴する「神薬リビング」は棟の中心にあり、デジタルコンテンツや書架が配架されているほか、イベントを開催することもできます。大講義室・多目的室・実習室・自習室・学生支援センター・レンタルラボと直接繋がっており、学生のキャンパスライフに活気とくつろぎをもたらします。デッキからは神戸の街並みと海も一望でき、豊かな自然の中で高度な学び・研究に励むことができます。