神戸総合運動公園 ユニバー記念競技場

2024.12.19
スポーツ・エンタテインメント施設スタジアム・競技場(屋外)

施設説明

生まれ変わった陸上競技のメッカ、ユニバー記念競技場

1985年夏季ユニバーシアードの開催に合わせて、神戸総合運動公園内に建設されたユニバー記念競技場。一年を通して多くの中高生の陸上競技大会に使用され、兵庫県における「陸上競技のメッカ」として知られます。2021年、老朽化していた建築の改修と併せて、メインスタンド約8,000席の大規模な座席改修を実施しました。
メインスタンドの中央、サイド、記者席と、バリエーションが異なるコトブキシーティングのイスが、以前よりも快適にスポーツを楽しめる空間を創り出しています。

バリエーション豊かなイスの組み合わせで、快適性が増したメインスタンド

赤色が際立つメインスタンドの中央には、BLM-5132が採用されました。
背と座のパーツが分かれたツーピースタイプと呼ばれるイスは、背と座が一体となったワンピースタイプと比べ、座面の奥行きを広くとることができます。しっかりと身体を支えてくれるため、長時間の観戦も快適です。
また、空席時に座が自動的に跳ね上がる機構をもち、座席前後の通路を広くとることができます。これにより、スタンド内を移動する際にもイスが邪魔にならず、スムーズな通り抜けが可能です。
BLM-5132は肘掛けも備わっており、パーソナルスペースもしっかり確保できます。肘下にスペースを設けた形状は、着席時に前を人が通過する際に、足を自由に動かせるための工夫です。

青、オレンジ、黄色、緑の4色でエリア分けされたメインスタンドのサイドには、BLM-1508と、BLM-2508の2種類のイスが採用されました。
以前は背もたれがなく、隣との境目がない長ベンチタイプでしたが、BLM-1508は背もたれ付、BLM-2508は腰当付と、コンパクトながら座り心地に配慮された仕様です。
一席ずつ独立していることも大きなポイントで、個席感が高まり、隣を気にすることなく観戦に集中できます。
高密度ポリエチレンに空気を吹き込み膨らませるブロー成形により、内部が中空構造となったイスは、高いクッション性と耐衝撃性をもっています。汚れに強く、メンテナンスも容易なため、屋外に最適な仕様です。

スタンドの一部に設けられた記者席は、特注の机とBLM-1508の組み合わせです。机の天板の奥行は600ミリメートルと大きく、ノートパソコンなどを置いても余裕をもって使用することができます。また、天板の下にはコンセントボックスを備え、パソコンやスマホなどを充電することができます。イスにはBLM-1508が採用され、そのコンパクトさを活かし、限られたスペースでも机とセットでの設置を可能にしています。

イスのカラーは、エリアごとに改修前のカラーを踏襲しています。
経年変化で色褪せていた競技場のイスに、5色の明るい色が戻りました。

大規模な座席の改修により、快適性が増したユニバー陸上競技場。
学生スポーツからプロスポーツまで、今後も多くの感動と興奮を味わえる施設です。

施設概要

神戸総合運動公園 ユニバー記念競技場は、400mの全天候型陸上トラック9レーンをもつ、日本有数の陸上競技場です。2006年には、「のじぎく兵庫国体」「のじぎく兵庫大会」が行われました。天然芝のピッチも備え、陸上競技だけでなく、サッカー、アメリカンフットボール、ラグビーなど、さまざまな競技に対応することができます。
同じ神戸総合公園内には、野球場やテニスコート、トレーニングセンターもあり、日々多くの人々に、スポーツを楽しむ場として活用されています。

居室データ

所在地
654-0163 兵庫県神戸市須磨区緑台 地図
施主
神戸市
設計
小西建築事務所
座席改修
2021年3月
収容人数
45,000
関連リンク
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