福井大学 工学系2号館
223L講義室

2024.10.18
学校教室
リニューアル前
リニューアル前

施設説明

福井大学工学部創立100周年記念事業として、劇場仕様の講義室をリニューアルオープン

福井大学工学部は、2023年12月、前身である福井高等工業学校の設置から100周年を迎えました。記念事業の一環として建設された工学部100周年記念館には、ホールや産学連携を図るオープンラボがあり、先行して講義室の改修が行われた既存の2号館とも接続することで、キャンパスにイノベーション・コモンズを創り上げています。
リニューアルした2号館223L講義室の改修コンセプトは「劇場」です。これまでは一般的な内装の階段教室内に、木製のスタンダードな座跳ね上げ式講義机イスが並んでいましたが、通常の授業はもとより、式典や教育研究成果の発表の場としての空間を目指し、天井・床はもちろん、設備も一新。最新の視聴覚装置も備えました。100周年記念館の2階ホワイエとも接続しており、172席という十分な席数であることから、学会や公開講座のメイン会場として外部の方への貸出も行っています。

機能的で快適な、背テーブル付のホールイス

従来よりも講義における快適性を高め、劇場を思わせる高級感もあるイスとして選ばれたのは、コトブキシーティングの背テーブル付ホールイスでした。見た目は劇場・ホールの客席イスと似ていますが、通常講義で使われることを前提に、真っすぐな背板の裏側に収納式のテーブルを備えています。必要な時だけ引き出して使うことができ、スリムな形状のため座席前通路の通り抜けもスムーズです。テーブルの間口はA4サイズの紙を置いてもゆとりのある400ミリメートル。カラーはブラックで仕上げました。各席の背裏の下部にはコンセントが備わっており、充電しながら卓上でパソコンやタブレットを使うことも可能です。
イスの座の形状は、着席者の膝裏にあたる座の先端部を薄くした「スペーシア」です。着席時の足元空間にゆとりを生み出し、着席・離席の際に必要な脚を座の下に引く動作を楽に促します。他の学生や来訪客が座席前を通り抜ける際には、着席したまま通行スペースを生み出すことが可能です。厚みのある従来の座と同様に、体圧を均等にする波形スプリングを内蔵しており、モールドウレタンのクッションと共に、長時間の講義でも快適な座り心地を提供します。
イスの張地は、水だけで簡単に汚れを落とすことができる機能的なFPシリーズです。ポリエステル100%で耐久性にも優れており、イスを長く美しく保つことができます。スクールカラーである深い青が採用されました。床のカーペットも同色で統一され、木が多く使われた内装と相まって、講義室内を格調高く印象づけます。

施設概要

福井大学は、1949年に学芸学部と工学部の2学部からなる新制国立大学として開学しました。大学の理念である「格致によりて人と社会の未来を拓く」を具現化するため、日本の高齢者人口がピークに達する2040年を見据えた「福大ビジョン2040」を掲げ、教育や研究に留まらず、国際化・地域共創・SDGsなどのミッションに取り組んでいます。2023年には前身である福井高等工業学校から数えて創立100周年を迎え、記念事業として既存校舎の改修のほか、新たな記念館が建設されました。

居室データ

所在地
910-8507 福井県福井市文京3-9-1 地図
施主
国立大学法人 福井大学
リニューアルオープン
2023年3月
席数
172
関連リンク
福井大学工学部 WEBサイト

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