待望の多目的ホールが新設された光彩館
2023年12月、慶應義塾志木高等学校の75周年を記念した新校舎の光彩館が竣工しました。2階の多目的ホールは、これまで一学年が集まれる広い居室が体育館以外になかったことから、学年集会や学校説明会、講演会、演奏会などが行える場になると竣工前から大きな期待が寄せられていました。
幅広いイベントに対応できるよう、客席として選ばれたのがコトブキシーティングの
移動観覧席です。移動観覧席を展開すると133席、さらにその前にスタッキングチェアを並べると300席の客席を創り上げることができます。ステージは移動収納式で、ホール全体をフラットな広いスペースとして活用することも可能です。本格的な客席とステージがあることから、これまでは外部施設を借りて行っていた器楽部やワグネル・ソサエティー男声合唱団の定期演奏会が行えるようになりました。
力仕事要らずでスムーズに収納できる移動観覧席
移動観覧席は、階段状に並んだ座席を展開・収納できる可動式の客席です。導入されたのは、フルオートタイプの壁面収納式。リモートスイッチ一つでイスをホール後方の壁面にすっきりと収納することができ、再びスイッチを押すと簡単に展開することができます。
通常の移動観覧席は、収納時に両サイドの手すりを手動で取り外さなければならないことが多いですが、今回は多目的ホールの壁を切り欠く設計を予め施したため、移動観覧席本体と手すりがそのまま一緒に壁内に収まります。設営するために必要な力仕事がなくなり、女性だけでも客席の展開・収納を簡単に行えるようになりました。
フィットバック機能付きのイスが着座姿勢を快適にサポート
移動観覧席本体には、左右中央の3ブロックに分かれた7列133席の座席が並んでいます。イスは、シンプルな装いと身体にフィットする座り心地が特徴の
タイプ5Rです。学校関係者がコトブキシーティングのショールームを訪れて選定しました。
タイプ5Rには、着席するとその体形や体重に合わせてイスの背もたれが湾曲するフィットバック機能が備わっています。スリムな見た目ながらも背座にしっかりとウレタンフォームが詰まっており、長時間のイベントでも安定した着座姿勢を促します。座自動緩起立機構により、着席者が席を立って座が跳ね上がった際でも音や振動の発生を最大限に防ぐため、演奏会や式典など静けさが求められるイベントでも安心です。
イスの張地の色は、シャドーブルー。木目調のナチュラルな内装に映え、高校らしいはつらつとした爽やかな空間に仕上げました。
施設概要
慶應義塾志木高等学校は、埼玉県志木市にある慶應義塾の一貫教育校の一つである男子校です。2023年12月に、75周年を記念した多目的棟「光彩館」が竣工しました。音楽室、和室、セミナールーム、中教室のほか、約300名を収容できる多目的ホールがあり、生徒たちの新たな「交際」を生み出す場として、活発に利用されています。