関東学院大学 横浜・関内キャンパス
テンネー記念ホール

2024.08.05
学校講堂・多目的ホール

施設説明

関東学院大学の都市型高層キャンパスが関内駅前にオープン

関東学院大学が2022年10月に新設した横浜・関内キャンパスは、横浜市の行政機関やオフィスビル、商業施設などに並び建つ、地上17階地下2階建の都市型高層キャンパスです。大学が積極的に推進する「社会連携教育」を実現するため、横浜市教育文化センター跡地かつ関内駅前という利便性を生かし、テンネー記念ホールを含む施設低層部を市民にも開放することで、多様な人々が入り混じりイノベーションを誘発する「知の交流拠点」をつくりあげています。

収納式肘メモ台を備えた、落ち着きある装いのイス

建設当初から学外への開放を計画していたテンネー記念ホールは、大学で行う式典や講演会、シンポジウムだけでなく、クラシックコンサートや音楽発表会なども開催できるよう、音響にも配慮した設計が行われました。大学関係者がコトブキシーティングのショールームで座り比べたイスにも、背裏や脚パネルに天然木が配され、音響効果を高めています。
イスは、収納式肘メモ台を備えた講堂・ホール向けの仕様です。背もたれには、着席者の背に沿う立体的なクッションを備えました。体圧を分散する波形スプリングを内蔵した座の形状は、先端部が細くなった「スペーシア」。着席時の足元スペースのゆとりを確保したことによって、足を深く引くことができ、席からのスムーズな立ち上がりも可能です。
催しの際に筆記することを想定して装備したメモ台は、必要な時にだけ肘掛の下から引き出して使います。シンポジウムなど筆記したりタブレットを置いたりする時にはメモ台を使い、コンサートなどの時には収納した状態で一般的なホールと同じように過ごすことができます。使用時に軽い力で持ち上げれば自動的に元の位置に収納されるアンチパニック機能が備わっているため、災害などの緊急時にも動線確保がスムーズです。色は、背板や脚パネルと揃えた、内装に調和する明るく落ち着いたブラウンカラー。ダークネイビーの張地との組み合わせで、ホールを穏やかに彩ります。

馬蹄形の客席は、1階中央部を平土間に転換可能

2層から成る654席の客席は馬蹄形のため、登壇者は観客に囲まれ視線を集めやすく、観客は一体感が高まります。1階席494席のうち、馬蹄形の中央部にあたる座席が真っ直ぐ並んだ8列には移動席用の専用機構ユニットが脚部に備わっており、イスを取り外して舞台下に収納すると、平土間にも転換が可能です。

施設概要

JR関内駅前の横浜市教育文化センターの跡地に、関東学院大学の都市型高層キャンパスが新たにオープンしました。社会に開かれたキャンパスを目指しており、低層部は市民へ開放。ブックカフェなどの商業施設、ホール、ギャラリー、コワーキングオフィス、デジタル図書室などが並びます。ホールのホワイエ兼ギャラリーのレンガ造りの内壁やスタンド型照明の列柱が港町横浜らしさを醸しだし、メモリアルとして横浜市教育文化センターの外壁を保存展示しています。

インタビュー


「社会連携教育」の推進拠点として
学生と市民の知的交流活動を支援するキャンパス

居室データ

所在地
231-0031 神奈川県横浜市中区万代町1-1-1 地図
施主
学校法人関東学院
設計
株式会社東畑建築事務所
オープン
2022年10月
席数
654
関連リンク
関東学院大学 WEBサイト

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