京都市立開建高等学校
L-pod

2024.04.24
教室

施設説明

自由自在な学びの場を生み出す、京都市立開建高等学校のL-pod

2023年4月、京都市立開建高等学校が開校しました。文科省が2022年度から進める「新時代に対応した高校改革推進事業」に採択された全国20校の一つであり、普通科でありながら授業形式に特色のある「ルミノベーション科」が設置されています。
ルミノベーション科の柱となるのは、校舎2~4階の3フロアにあるホームルーム教室のラーニングポッド、通称L-podと、それに隣接するホームベースです。
普通教室の4倍の広さのL-podは、可動式の机とイスで席が構成されており、学びの目的に合わせてレイアウトを変化させることが可能です。空間を最大4分割できる可動式パーテーションは、全面ホワイトボード。生徒が自由に意見やアイデアを書き込むことによって、対話や協働を重視する教育を目指しています。ホームベースには、生徒一人ひとりのロッカーと、憩いの場として生徒たちが集えるようイスやテーブルが並びます。

機動性・安全性・デザイン性を揃えた机とイス

L-podに欠かせない可動式の机とイスはアクティブラーニングデスクSD-611FF2と、FC-896をベースにカスタマイズしたキャスターチェアです。開建高等学校の関係者が複数社の机イスを使い比べた結果、コトブキシーティング製品の導入が決まりました。
SD-611FF2の天板の下にあるのは、卓上に教材などを置いたままワンタッチで動かせる移動レバーと天板をフラップする収納レバー。これらを握った時だけ脚先からキャスターが出現し、机を自由に移動させることができます。キャスターが常に露出するタイプの机に比べて筆記の際もぐらつかず、また、生徒がキャスターに足を引っかけて躓いたり壊したり等のトラブルも予防します。簡単なレバー操作で安定性と安全性を実現するこの機構は、採用に至る大きなポイントとなりました。
L-podではパソコンやタブレットを使用することが多いため、卓上スペースに余裕が持てるよう、規格品よりも天板の間口・奥行をそれぞれ50ミリメートル拡張するカスタマイズも施しました。天板を立ててスタッキングした際のコンパクトさも特長の一つ。壁際に寄せれば、広いスペースを確保できます。
キャスターチェアは、ロングセラーのFC-896をベースとし、背もたれはヘリンボーン柄にデザインしました。背のアキは、空間に洗練された抜け感を持たせ、光を取り込んで座席を明るく印象づけます。座を張り包んだメッシュの張地は、誤ってペン先などを引っかけてもほつれにくく、耐久性にも優れた仕様です。通気性も高く、長時間の着席でも爽やかな座り心地で授業への集中力を促します。もちろん、キャスターによる速やかな移動や、ホワイトボード壁を見渡す際の回転のしやすさも、授業の進行へ大きく貢献しています。
パソコンルーム・ラーニングコモンズ・自習室・調理室など、他の多くの教室でも同じ机イスが採用されました。各所で自由自在かつ活発な学びを醸成しています。

施設概要

京都市立開建高等学校は、京都市立塔南高等学校を洛陽工業高等学校跡地へ移転・再編し、 2023年4月に開校しました。キャッチフレーズは、「やってみたい を やってみる~夢中になる学びがここにある~」。文科省が2022年度から進める「新時代に対応した高校改革推進事業」に採択された全国20校の一つです。新校舎にはL-podをはじめ、様々な屋内活動ができる移動観覧席を有するホール(700人収容)、一学年全員が一堂に会して講義を受けることができるプレゼンテーションルーム(300人収容)、地域協働スペースを有した図書館など、特色ある充実した居室・設備が揃っています。

居室データ

所在地
601-8467 京都府京都市南区唐橋大宮尻町22 地図
施主
京都市
オープン
2023年4月
席数
792
(L-podの総席数)
関連リンク
京都市立開建高等学校 WEBサイト