福岡歯科大学
50周年記念講堂

2024.02.28
講堂・多目的ホール

施設説明

旧病院跡地に学校法人福岡学園・福岡歯科大学50周年記念講堂が竣工

福岡歯科大学医科歯科総合病院の移転開院を経て、旧病院の跡地に学校法人福岡学園及び福岡歯科大学の50周年記念講堂が誕生しました。1972年に西日本唯一の私立歯科大学として文部科学省より認可を受け、2022年に創立50周年を迎えることを記念した、「50年の実り」を形にするデザインコンセプトの講堂です。各種式典のほか学内外の様々な学会や公開講座などの催しを予定して、約550名を収容する講堂が設けられました。

肘メモ台を備えた、ゆったりサイズの快適なイス

大ホールで最初に目を引くのは、大学関係者がサンプルを用いながら色や大きさを決めた、こだわりの劇場イスTS-19シリーズです。緞帳と同じ華やかな赤色をファブリックに採用し、落ち着きのあるダークトーンを木部の塗装色として組み合わせました。肘掛から一続きの脚部に入った欠き込みのデザインが特徴で、この肘掛の下に収納式のメモ台を備え、様々な催しに対応できる客席を創り上げています。
メモ台は、筆記が必要な時のみ引き出して使うことができ、軽い力でスムーズに跳ね上がり静かに収納されるため、イベント時でも静穏を保ちます。緊急避難時にも素早く安全に席から立てるよう、一定の位置まで上がると自動的に収納されるアンチパニック機構付きです。色は、ホールの内装に合わせて黒に仕上げました。
学会や講座など長時間のイベントでも快適に座れる秘密は、身体への負担を軽減する設計にあります。三次元カーブの背もたれは、着席者の背中にぴったりと沿って座り姿勢をサポート。体圧を均等に分散する波形スプリングを内蔵した座で、底付き感のない豊かな座り心地を提供します。また、一人分の間口寸法を、一般的な劇場・ホールイスよりも広い540ミリメートルに設定したためゆったりとした掛け心地で、筆記も楽に行うことができます。

前3列の移動席と急勾配に並んだ固定席

客席は階段状の急勾配で一続きに並んでいるため、ステージが見やすく、一体感のあるつくりです。
移動席は前3列に並んでおり、脚部のロックを外し、背もたれを倒すと動かすことができます。3列分を自由にレイアウトしたり、イスを全てステージの下に収納してステージ前に広いスペースを作って発表の場に活用したりと、目的に合わせて様々に活用が可能です。

施設概要

学校法人福岡学園は、福岡歯科大学を中心に、医科歯科総合病院・介護老人保健施設・看護大学・医療短期大学など、口腔医学のスペシャリストを生み出す独自の教育・医療環境を整えています。2022年には、学園敷地内のほぼ中央部に50周年記念講堂を建設しました。施設内には式典や学内外のイベントに活用できる大ホール、大小のセミナー室のほか、1階には一般利用も可能な食堂も設けられ賑わいを見せています。また、2024年には新キャンパス整備計画1期工事(新本館)の建築も開始します。

居室データ

所在地
814-0193 福岡県福岡市早良区田村2-15-1 地図
施主
学校法人福岡学園
設計
清水建設株式会社
オープン
2022年7⽉
席数
556
関連リンク
福岡歯科大学 WEBサイト