昭和第一学園高等学校
SDG ARENA

2023.09.07
体育館・アリーナ

施設説明

クラブ活動も式典も本格的にできる、学園待望のSDG ARENA

1940年に設立された昭和第一学園高等学校は、2020年に創立80周年を迎えた、私立高校です。2022年2月、創立80周年記念事業の一つである「SDG  ARENA」が完成しました。講堂と体育館の機能を併せ持つ、学園待望の施設です。
既体育館は、日々のクラブ活動や雨天時の活動場所としては規模が不十分でした。大人数が参加する式典を開催する際は外部施設を利用し、体育館でイベントを開催する時には養生シートを敷いてパイプイスを並べるという作業を教職員総出で行っていました。
そのため、新しい体育館の建設にあたって求められたのは、「体育館としての十分な広さ」と「講堂としても利用できる機能性」です。
いくつかの学校やメーカーのショールームを見学し、検討を重ねた結果、フロアの広さは、ハンドボールコート1面、バスケットボールコート2面、バレーボールコート2面それぞれが公式試合で使える広さに設定。そして、講堂としても充実した空間にするために、移動観覧席とスタッキングチェア、ステージの導入が決定しました。

本格的な講堂空間をつくりあげるイスとステージ

SDG ARENAを講堂として利用するときは、アリーナ後方の壁面から960席の移動観覧席を展開し、その前方に640席のスタッキングチェアを並べます。前方の壁面から収納式ステージを展開すると、全校生徒が一堂に会することのできる1600席の講堂の完成です。
移動観覧席は、リモコンのボタンを押すだけで客席が出現する電動式を採用し、操作にかかる時間はわずか7分ほど。今までの手作業と比べ、設営の時間と労力が格段に軽減されました。階段状になっているため、後方の席からもステージがよく見えます。搭載したイス「タイプS」は、人が座っていない時はコンパクトに畳まれるため座席前の通路スペースが広く確保でき、大勢が一斉に出入りする式典でもスムーズに通行できます。
移動観覧席を「中間段モード」に設定すると、全20段のうち前方13段だけを展開し、624席の客席を作ることができます。席数を抑えた中規模なイベントに適したモードです。
移動観覧席に組み合わせるのは、アリーナ向けに開発されたスタッキングチェア「FC-303D」です。たくさん並べることを想定しているため、軽量で持ち運びやすく、収納効率が高い点が特徴です。背もたれの大きなカーブが、着座時の身体をしっかりとサポートします。背裏の上部には、寄付者プレートを設置しました。
壁面収納式ステージ「DS-100」は、幅11000mm・奥行き6000mm・高さ800mmと、据付タイプのステージに引けを取らない大きさ。移動観覧席と同じように、使わない時には壁面に収納しておけるため、そのぶんアリーナ面を広く利用できます。

イベントの規模や内容に応じた客席づくりを実現

SDG ARENAには、任意の場所に設置できるユニットタイプの移動式ステージ「Xプレスステージ」も導入されました。移動観覧席との併用や、壁面収納式ステージを拡張するように並べることで、会場づくりの幅を広げます。
日々のクラブ活動などで、休みなく利用されているSDG ARENA。同時に、卒業証書授与式や入学宣誓式、入試説明会、入試会場など、式典や催し会場としての利用は年間で約20回に及びます。
移動観覧席の全段モードと中間段モード、スタッキングチェア、壁面収納式ステージ、移動式ステージ、それらを組み合わせることにより、SDG ARENAは多彩な催しものができるマルチな空間となりました。

施設概要

東京都立川市にある昭和第一学園高等学校は、1940年4月に誕生しました。「明るく・強く・正しく」を校訓に、グローバル化に伴い価値が多元化する社会において、独自の豊かな人生を切り拓いてゆくための人材、前向きに物事を捉え、自信を強く持ち、教養に裏付けされた意見を発信していくことができる人材の育成を目指しています。
2014年にはレンガ造りの風合いのある新館が、2022年には講堂兼体育館であるSDG ARENAが完成しました。1600名の生徒たちのキャンパスライフを支えています。

居室データ

所在地
190-0003 東京都立川市栄町2-45-8 地図
竣工
2022年3月
席数
1,600
※移動観覧席とスタッキングチェアの総数
施主
学校法人昭和第一学園
基本計画・CM業務
株式会社コア・システムコンストラクション
設計・施工
株式会社フジタ
関連リンク
昭和第一学園高等学校 WEBサイト