天主教輔仁大學 倬章ビル
DG308教室

2023.08.03
教室

施設説明

歴史と伝統ある台湾の大学の、時代に合わせた施設整備

天主教輔仁大學(以下、輔仁大学)は、台湾で唯一のローマ教皇庁立大学であり、100年以上の歴史と伝統を持つ学校です。台北市にある緑豊かなキャンパスには、12の学部の校舎と附属病院をはじめとした施設が立ち並んでいます。
大学と共に歩んできた校舎は、その歴史を守りながら時代に合わせたリニューアルが実施されています。2022年12月には、倬章ビルのコミュニケーションスペースとDG308教室が進化を遂げました。

機能とデザインが向上し、グレードアップした教室

DG308教室は、「さまざまな用途に利用できる教室をつくりたい」という目的でリニューアルされました。
新しく導入したのは、イスがそれぞれ独立したタイプの固定式講義机イスです。以前は事務用の机やイスを使っていましたが、リニューアルにあたり講義室専用の家具を採用しました。時代の流れや学修スタイルの変化に伴い、家具に求められる機能も変わってきているのです。
机の天板は、パソコンやタブレットが置けるよう400mmと広めに設定しました。5人掛けの中央にはコンセントの差込口を設置し、利便性を高めています。脚部には、大学の校章を入れ他の講義室よりも少しだけ特別感のある仕様としました。
1席ずつ独立したイスは、席を立つと自動的に机側に傾きます。後ろの机との間にスペースが生まれるため、通りぬけもスムーズです。座には臀部にフィットするよう3次曲面に成形した樹脂を、背もたれには温かみのある木を使い、デザイン性と機能性の融合を図りました。丸みを帯びた形状が特徴的な背もたれは、リュックサックを掛けやすいよう、上部が緩やかなS字カーブにデザインされています。

教室のカラーは、学生が集中して学べる空間づくりを目指して、モノトーンのアースカラーでコーディネートされました。イスもトーンの異なる2種類のグレーでカラーリング。窓からは柔らかな自然光が降り注ぎ、明るく落ち着きのある教室をつくりだしています。

リニューアルを機に内装や家具を一新したDG308教室。プレゼンテーションやグループワークなどの多様な授業のほか、医学部の各位授与式や戴帽(たいぼう)式など、さまざまな場面で活用できる教室に生まれ変わりました。

施設概要

輔仁大学は、12の学部と医学部の附属病院をもつ、台湾で唯一の私立総合大学です。自分の専門領域と隣接する他の領域の間に存在する中間領域の研究を行う「学際的な才能の育成」に力を入れており、異なる学部や学科の学生が自然と交流を図れるキャンパス整備を進めています。

インタビュー


学際的な才能を育てる大学が取り組む
時代に即したリニューアルプロジェクト

居室データ

施主
天主教輔仁大學
リニューアル
2022年12月
席数
120
関連リンク
天主教輔仁大學 WEBサイト

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