文教大学 越谷キャンパス 14号館LECRO
14101大講義室

2023.05.09
教室

施設説明

新校舎の大講義室が目指した、フレキシブルな空間利用

2022年7月、文教大学の越谷キャンパスに、新教室棟「14号館LECRO(レクル)」が竣工しました。
学生たちの学習やさまざまな活動・交流を促す、新たな教育展開の場として、2022年度秋学期から利用がスタート。教育学部・人間科学部・文学部の集まる越谷キャンパスは、従前より教室の稼働率が高かったことから、授業運営の支障緩和にも貢献しています。
棟内最大の講義室「14101大講義室」は、授業や式典・講演会・説明会など机イスを必要とする時、机イスを使用せずフラットな広いスペースで部活動を行う時、どちらのパターンでもフレキシブルに利用ができる空間を目指して設計が行われました。

空間の多目的活用を可能にする移動観覧席を導入

大講義室に採用されたのは、リモートスイッチ一つで階段状の客席を展開・収納可能な、フルオートタイプ壁面固定式の移動観覧席です。操作手順は音声ガイドと液晶画面で示されるため、誰でも数分で机イスの要否に合わせた空間を創り上げることができます。
移動観覧席は11列176席、全ての席に前テーブルを備えています。コンパクトな装いが特長の収納ボックスから、必要な時に引き出して使用します。テーブルはA3サイズに対応しており、ノートを広げた筆記はもちろん、パソコン利用にも便利な大きさです。
移動観覧席の前方にキャスター机とイスを設営すれば、371席の机イスが並ぶ講義室が完成します。

快適かつ機能的な搭載イスをしなやかなデザインで新開発

移動観覧席に搭載したイスは、教育施設やイベント施設の客席向けに新開発した「LIMS」です。
人間工学に基づいて設計した座席の背座は、身体に寄り添う緩やかなカーブを描き、着席する学生の身体を優しくサポート。素材は、触感が柔らかな合成樹脂です。座はウレタンフォームで張り包み、クッション性も確保しました。通気性に優れたメッシュ素材の張地は、長時間でも蒸れの少ない着席を提供します。オプションの肘掛も取り付け、一人分間口520mmとゆとりあるパーソナルスペースも確保しました。
イスの座には、「中立機構」を備えています。離席すると座は跳ね上がって収納されますが、この際、座は背もたれとの間に適度なアキを設けて止まります。この僅かに生まれた空間により、座へ手を掛けやすくなり、スムーズな着席が可能になるのです。また、空席の状態で背もたれ側へ座を押し込むと、通路スペースを広く確保することもできます。
快適な座り心地と機能性を両立したLIMSは、薄くしなやかなデザインも特長の一つ。移動観覧席本体・座席・前テーブルの収納ボックスをブラックカラーで統一した中、座の赤い張地とクールグレーの前テーブル天板がアクセントになり、大講義室全体をスタイリッシュな空間に仕上げています。

施設概要

2022年7月、文教大学の越谷キャンパスの正門をくぐった正面右手に、新たな教室棟である14号館LECROが竣工しました。主に教室機能に主眼を置いた「静的エリア」と、学生が自由に利用できる空間を配置した「動的エリア」で構成されており、多種多様な授業や催しに対応します。愛称である「LECRO(レクル)」は"LECTURE"と"ROOMS"から名づけられました。

居室データ

所在地
343-8511 埼玉県越谷市大字南荻島3337 地図
施主
学校法人文教大学学園
竣工
2022年7月
席数
176
※移動観覧席のみの席数
関連リンク
文教大学 Webサイト