十和田市志道館
第一道場・第二道場

2023.04.11
ドーム・アリーナ・体育館(屋内)

施設説明

大人から子どもまで、幅広い利用ができる「武道の拠点」が始動

2022年4月、旧館の老朽化により新しく生まれ変わった十和田市志道館がオープンしました。
3,281㎡の平屋の建物には、柔道をメインとする第一道場、剣道が行える第二道場をはじめ、相撲場、弓道場のほか、三つの多目的室が備わっています。
第一道場と第二道場は、つながったひとつづきの空間としてつくられました。それぞれ競技2面分の広さがあり、普段は分けて使用されていますが、競技ごとの大会では道場全体を利用することがあるためです。
旧・志道館で課題となっていたのが、柔道と剣道が隣り合って活動するときの「音」でした。剣道は、掛け声や竹刀と胴着がぶつかり合う「音」が響く競技ですが、柔道は技をかけるまでは静寂が保たれます。ひとつづきの空間で同時に競技を行う際は、互いが音を気にしてしまう問題がありました。
それを解消するために採用されたのが、大きな空間を簡単に分けることができるディバイディングカーテン「SIKIRUTO-W」です。

「音」と「空間」の問題を解決したSIKIRUTO-W

SIKIRUTO-Wは、第一道場と第二道場の間の天井に設置されています。蛇腹状に折りたたまれたシートは、リモコンのスイッチを押すと開きながら床面まで降りてきて、空間をしっかりと仕切ります。十和田市志道館では、通常はシートを降ろした状態にして、二つの道場として使われています。
SIKIRUTO-Wの大きな特徴が、空間を分けて使えること。シートが両側の壁面いっぱいまで設置できるため、それぞれの道場をしっかりと分けることができます。
ベージュ色のシンプルなシートは、降ろすとまるで建築の壁のように見えるため、視覚的にも隣を気にすることなく、競技に集中することが出来るのです。
もう一つの特徴は、シートが二重構造になっているため、シングルタイプのSIKIRUTO-Sと比較して遮音性能が高いことです。実際に隣同士活動していても、物音は聞こえるものの、音の大きさはかなり抑えられています。

志道館は、十和田市スポーツ少年団(※注)の活動場所としても登録されています。剣道や柔道をはじめ、空手や少林寺拳法、レスリングなどの武道を習得する武道場として、子どもたちに利用されています。


※注
子どもたちがスポーツを楽しむだけでなく、学習活動、野外活動、社会活動などを通じて協調性や創造性を養い、ルールや思いやりの心を学ぶことを目的としてつくられた、日本最大の青少年スポーツ団体。

施設概要

十和田市志道館は、第一道場、第二道場、相撲場、弓道場、多目的室(40人収容2室、65人収容1室)3室を有する総合的武道場で、柔道、剣道、弓道、空手道、少林寺拳法、なぎなた、相撲、ボクシング、レスリングなどが利用可能な施設です。全館木目を基調とした落ち着いた雰囲気の施設となっており、武道をはじめ地域交流の場として利用されています。

居室データ

所在地
034-0083 青森県十和田市西三番町2-14 地図
施主
十和田市
設計
株式会社佐々木設計
オープン
2022年4月
台数
1
関連リンク
十和田市 Webサイト