内装も家具も一新した、琉球大学の講義室
琉球大学の全7学部のうち、6学部が集中する千原キャンパスでは、日々勉学に励む学生の環境を整えるため、大学施設運営部により、校舎や設備の改修工事が適宜進められています。
2021年1月には農学部の講義室が、2022年1月には工学部の大講義室が、老朽化を背景にリニューアルを果たしました。机イスはこれまでとは異なるタイプに入れ替わり、モノトーンでスタイリッシュにコーディネート。内装も一新され、改装を印象付けています。
スイングアップ機構の講義用机イスが、ゆとりあるリニューアルを実現
新たに導入した机イスは、リニューアル時に真価を発揮する、スイングアップ式の
SD-331シリーズです。
スイングアップ式は、コトブキシーティングが開発した独自機構。イスの座面が、学生の離席・着席の動作に合わせて、臀部~腿裏にぴったりと接した状態で動きます。この機構が、リニューアル前の講義室に並んでいた座跳ね上げ式のイスに比べ、着席時の腿の周囲を広く取ることを可能にし、ゆとりある席づくりを実現するのです。
机の天板奥行も、以前は350mmでしたが、座の動きがスイングアップによりコンパクト化したため、400mmへ拡大することができました。
学生が集中して学べる快適な座席へ
SD-331シリーズには、スイングアップ機構の他にも、快適な講義室を生み出す設計の工夫が詰まっています。
他の講義用机イスとは異なる座の動きを実現するのは、座に備わった中立起立機構です。机とイスの間を通り抜ける時に、背もたれ側に座を押し込むことによって、通路幅が広く確保されます。また、着席時はイスの座に臀部を引っかけるだけで、座を下げて着席することが可能。荷物を抱えたままでも楽に座れる点が、学生にも好評です。
背もたれと座は、ゆったりとした大きなサイズです。講義中にも快適な座り心地を提供し、学生たちの集中力を養います。素材には樹脂を採用し、着席時の柔らかな触感を実現しました。
工学部の大講義室では、オプションとして1席あたり一口のコンセントを天板下に設けています。パソコンを使う講義でも、充電しながら聴講が可能です。最前列には車イス用のスペースを確保し、多様な学生が学べる環境の充実も図りました。