NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)金沢支社 北陸自動車道 武生IC 雪氷詰所
仮眠室

2023.03.20
カプセルホテル・仮眠室

施設説明

従業員満足度向上を目指し導入された、雪氷詰所のカプセルベッド

2020年12月、NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)金沢支社が管轄する、北陸自動車道の武生IC 管理施設(雪氷詰所 他)が移転オープンしました。
高速道路の除雪作業をする作業員のための雪氷詰所としても稼働するこの施設では、積雪の時期、除雪やツララ落とし、凍結防止剤散布等のために昼夜連続での作業も珍しくありません。過酷な労働に従事する際、少しでも充実した仮眠や休息を取れるよう、施設の移転オープンを機に34床のカプセルベッドが導入されました。

質の高い睡眠を安心の環境で提供

旧詰所に並んでいたのは、家庭でも利用される一般的な2段ベッド。雪氷作業ではチームワークが重要なため、仮眠や休憩前後にコミュニケーションが取りやすい点が2段ベッドの大きなメリットでした。一方で、睡眠の質という点では多くのデメリットがあり、カプセルベッドの導入によって改善を図ることができました。
カプセルベッドが2段ベッドと大きく異なる点は、就寝スペースの周りがパネルで囲まれていることです。今回選ばれたB-CUBEは、パネルの他、ベッドの出入り口に遮光カーテンもあり、周囲からの視線を遮ることはもちろん、仮眠室内の照明の光や物音が寝床に入り込むのを最小限に防ぎます。他の作業員が仮眠室を出入りする際の音や光によって、安眠が妨げられることがなくなり、導入後に実施したアンケートでは高い満足度を得ることができました。
カプセルベッドの導入は、新型コロナウイルスの感染予防にも貢献しました。新詰所にも2段ベッドが導入された仮眠部屋がありましたが、感染を予防しながら仮眠を取るためには、ベッドとベッドの間を分離する対策が必要です。一方カプセルベッドは、ベッドが一床ずつ仕切られていること、吸気式の換気扇を備えていることから、追加施策を要することなく感染予防を図ることができました。カプセルベッド同士が向かい合う通路幅は約1400mmを確保しており、体が接触することなくすれ違えるゆとりもあります。

必要な機能をシンプルに集約したB-CUBE

睡眠環境の向上という大きな役割を果たしながらも、B-CUBEは各機能をシンプルなデザインで確立しています。明るさを自由に設定できるLEDライトの調光ダイヤル、アラーム付きデジタル時計、スマートフォンなどの電子機器が充電できるコンセント、換気扇のスイッチをナイトパネルに集約。内装パネルの色はホワイト、外装パネルは落ち着いたダークトーンと、ベッド内外のメリハリを感じさせます。遮光カーテンの色は、室内のカーテンと合わせたグリーンが選ばれました。

施設概要

NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社) 金沢支社の北陸自動車道 武生IC管理施設(雪氷詰所 他)は、旧施設が2024年春開業予定の北陸新幹線金沢・敦賀間建設の支障となることから移転を要し、2020年12月に新築でオープンを果たしました。雪氷作業従事者の従業員満足度(ES)の向上を目的に、仮眠室にはプライバシー性・遮音性・防音性を備えたカプセルベッドを導入。食堂スペースは旧詰所より広く取り、打合せ、コミュニケーションの場とし、仮眠室と使い分けることによって、仮眠と団欒のメリハリも目指しました。

動画

インタビュー


高速道路の雪氷詰所にカプセルベッドを導入し
作業従事者の満足度向上を実現

居室データ

所在地
915-0093 福井県越前市庄町 地図
施主
中日本高速道路株式会社
オープン
2020年12月
床数
34
関連リンク
NEXCO中日本 Webサイト