岡山放送
KURUN HALL

2023.03.09
多目的ホール(可動席)

施設説明

新しい情報発信の場

岡山放送は岡山県と香川県をサービスエリアとするテレビ局で、開局から50年以上が経ちました。情報発信機能の充実を図り、コミュニケーションや業務の向上をさせるため、2021年に本社を移転。これを機に、本社内に新しく取り入れた施設が、移動観覧席を備えた多目的ホールです。時代とともに変化するニーズに応えられるよう、情報発信のスタイルを多様化させるために開設しました。社内での利用ばかりではなく、一般にも貸し出しをする集いの場です。地域住民にとって身近な存在となり、親近感を持って多くの人々が “来る”場所になることを願って「KURUN HALL(クルンホール)」と名付けられました。

移動観覧席がつくる多目的空間

クルンホールに導入された電動式の移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)は、簡単なスイッチ操作で13席が8列に並んだ、104席を階段状に設置できます。その大きな特長は、操作性と動きの良さです。クルンホールの場合、約2分50秒で壁面に収納された客席を展開することができます。例えば、午前と午後で異なるイベントを開催する場合や、活動内容を途中で変更する場合など、人手や時間をかけることなく、すばやく会場のモード変更ができます。階段席を設えた場合には講演会やセミナー、発表会などの教育・学びの場や演劇をはじめ、芸術活動や文化の発信の場などとして利用されます。
座席のイスは収納式ながら、座り姿勢に心地良くフィットするクッションが心地良い、全体を布地で張り包みにしたモデル(タイプ5R)が採用されました。長時間のイベントでも快適に過ごすことができます。
一方、移動観覧席を壁面に収納した平土間は、文化祭や交流会イベント、展示会場などに活用されており、地域を活性化する集いの場としての発展が期待されるホールです。

施設概要

岡山放送はこれまでと同じ岡山市内で、新しく建設されたオフィスビルに、本社を移転させました。地下1階から地上10階まである「杜の街グレース オフィス スクエア」の8〜10階部分です。岡山県出身の工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が総合デザインを監修した複合開発による、まちづくりプロジェクトで誕生した施設です。
クルンホールはこのオフィス棟の9階に開設されました。ホールの横にはイベント運営に便利なメイクルームや控え室を併設。ホールロビーを挟んだ対面にはキッチン設備のある大きなラウンジもあります。クルンホールと併用することで、より幅広いイベントに対応する、充実した環境が整えられています。また、大型プロジェクタースクリーンやプロ仕様の映像・音響・照明設備があるうえ、番組制作・イベント運営のプロによるサポートを受けられる、放送局ならではのホールです。

居室データ

所在地
700-8635 岡山県岡山市北区下石井2-10-12 地図
施主
岡山放送株式会社
設計
株式会社サンケイビルテクノ
オープン
2021年7月
席数
104
関連リンク
KURUN HALL Webサイト