シンガポール国立大学
レクチャーシアター

2021.04.01
学校教室
リニューアル前
リニューアル前

施設説明

リニューアルによって生まれ変わった、シンガポール国立大学のレクチャーシアター

アジアの上位650大学を比較した「THEアジア大学ランキング」で常にトップクラスに位置するシンガポール国立大学は、100年以上の歴史を持つ総合大学です。2020年から3期に分けて、老朽化が進んでいたホールやレクチャーシアターのリニューアルが行われました。
講師を囲むように学生が着席するレクチャーシアターは、講師と学生とが双方向にコミュニケーションを図りやすいレイアウトが特長です。講師の話を聞くことがメインの一方向の講義とは異なるスタイルは、欧米諸国では既に一般的となっています。学修効果が高いため、日本でも徐々に広まりつつあります。
製品選定にあたっては、施工が簡単であること・メンテナスが容易なこと・学生たちが意欲的に集中して学ぶための席であることなど、いくつかのポイントが重視されました。

施工性・耐久性・メンテナンス性を重視したLT-310Tを採用

納入したのは、レクチャーシアター向けに開発されたタブレット付きの講義イスLT-310Tです。1脚ごとに独立しているLT-310Tは、大きな段床や円弧配置など、どのようなレイアウトにも柔軟に対応することができます。
通常、講義机イスは部材を搬入して現地で組み立てることが多いですが、LT-310Tは完成した状態で運ばれます。箱から取り出し、床へ設置するだけで施工が完了するため、工事期間が大幅に短縮できます。学生がレクチャーシアターを利用できない期間を減らせる点は、製品選定の大きなポイントでした。また、欧州規格の強度試験と難燃性をクリアしていること、メンテナンスが容易なことも評価のポイントとなりました。

学生にとって魅力ある講義室をつくりだす、人間工学に基づいたイス形状

安定した座り心地も、LT-310Tの特長のひとつです。その秘密は、背もたれと座の形状です。人間の背骨の形に沿うように成形した三次元曲面の背もたれと、硬さの異なるウレタンフォームを三層にして仕立てた座により、長時間のレクチャーでも快適さを保ちます。1脚ごとに独立しているため、隣席の振動が伝わることなく集中力が維持できます。
座は、スプリングとダンパーを組み合わせた構造によって、離席時は緩やかに上がります。立ち上がった際に、座が急に跳ね上がって隣席の学生を驚かせたり、衝突音によって講義を妨げたりする心配がありません。
イスの脇には、A3サイズの用紙が置ける大きな収納式タブレットが設置されています。着席者の身体に沿うような軌道で展開・収納されるため、通常のタブレットよりもコンパクトなスペースで操作ができます。強度にも優れており、筆記やPC利用をサポートします。

レクチャーシアターは、部屋ごとに異なるテーマカラーを設けました。イスは、背と座で異なる色を使用したものをランダムに配置しています。鮮やかな色は、学生の学びの意欲を刺激し、熱意ある授業への参加を視覚的に訴え掛けるデザインと期待されています。

施設概要

シンガポール国立大学は、1905年に設立された総合大学です。2021年には4年連続でQS University Rankingsにおけるアジア1位の大学としてランク付けされました。東南アジア諸国、中国、欧米やアフリカなどを含め、100ヶ国以上からの留学生を迎え入れる、国際色の豊かな大学です。緑に囲まれた広大な敷地内には、11の学部とスクール、研究所、図書館、学生寮、食堂、病院、レクリエーション施設などの建物が集まっています。
リニューアルを行った居室のなかには、LT-310Tだけでなく、劇場イスタイプのイスも納入されました。

居室データ

施主
シンガポール国立大学
リニューアル
2020年12月
席数
2,000
関連リンク
シンガポール国立大学WEBサイト