福岡県立福岡高等学校
記念講堂

2020.11.05
学校講堂・多目的ホール

施設説明

創立100周年を記念した新校舎「記念講堂」が竣工

福岡高等学校の正門を入ると、歴史を感じられる校舎が目に入ります。昭和4年に旧制中学校舎として建てられ現在でも教室などで利用されている校舎は、県の有形文化財に指定されています。2019年10月、その校舎の目の前に創立100周年を記念した新校舎「記念講堂」が竣工しました。体育館機能を兼ね備えた約1350席を有する多機能型の講堂に食堂が併設された施設です。
建物の2フロアを利用した講堂には、多機能型を実現する3種類のイスが導入されました。
電動で収納展開ができる客席「移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)」、必要な時に人の手で並べるスタッキングチェア、固定席の三種類です。

電動で収納・展開が出来る移動観覧席で多機能を実現

後方壁面に収納されている移動観覧席は、リモコンを取り付けてスイッチを押すだけで客席が展開します。操作時間は約4分。教職員や生徒がイスを並べる手間と時間を、大幅に減らすことができました。階段状の客席は、着席時に前に座る人の頭部で視界が遮られることを軽減するため、入学式や卒業式では、保護者は我が子の晴れ姿をしっかりと見ることができます。
移動観覧席の導入で、一つの空間で「見やすい講堂」と「体育の授業や部活動時には広々と使いやすいアリーナ」を創り出すことが出来ました。
搭載したイスは、離席時にコンパクトに折り畳まれるスリムなタイプ。スリムなフォルムながらもたっぷりとしたウレタンクッションをメッシュ生地で張り包んでいるため、豊かな座り心地を提供します。

スタッキングチェアはクッション性の高い「アクシス」シリーズ

移動観覧席の前には、スタッキングチェアを並べます。
自由にレイアウトできるスタッキングチェアは、移動観覧席と組み合わせたり、スタッキングチェアだけを並べたり、用途の幅を広げるアイテムです。シーンに応じて数量や配置を容易に変更することができます。一般的なパイプイスやスタッキングチェアに比べてクッション性の高い「アクシス」シリーズを導入しました。長時間の式典でもストレスなく座り続けられるため、集中力を欠きません。グレード感も高いため、来賓用の席としても有効です。

講堂でもアリーナでも利用できる2階の固定席

2階の客席は、移動観覧席に搭載したイスの固定式タイプです。
移動観覧席と縦通路の位置を揃えることで、移動観覧席から直接2階へアクセスすることができます。アリーナの利用時は、試合や練習の観客席としても活用できます。

施設概要

新幹線「西の起点」である博多駅から徒歩圏内にある福岡県立福岡高等学校は、 2018年に創立100周年を迎えた歴史ある学校です。卒業生には、アフガニスタンで用水路づくりに尽力した医師 中村哲氏、ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典氏、ラグビーワールドカップ日本代表で活躍した福岡堅樹選手など多くの優秀な人材を輩出しています。 

居室データ

所在地
812-0043 福岡県福岡市博多区堅粕1-29-1 地図
施主
福岡県
設計
メイ・ジーエー設計業務共同企業体
竣工
2019年10月
席数
1,349
※移動観覧席429席を含む
関連リンク
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