愛知県芸術劇場(愛知芸術文化センター内)
大ホール

2020.09.24
劇場・コンサートホール

施設説明

1992年開館、愛知の芸術発信の場として愛される愛知県芸術劇場

1992年、愛知芸術文化センター内に愛知県芸術劇場が開館しました。劇場は、開館から24年が経った2016年から、施設全体で大規模な改修工事がスタート。
コトブキシーティングは、経年劣化によってイスの張地や木部に劣化が見られた大ホールの客席改修を行いました。そして2019年4月、大ホールはリニューアルオープンを果たしました。

開館当時の美しさはそのままに、より観やすく、より安全な客席へ

5階席まである大ホールの改修は、1・2階席の客席を中心に行われました。
1階席中央席は、従来の座席配置から互い違いの千鳥配置に変更しました。これにより、前の人の頭で視界が遮られることのない客席に生まれ変わりました。また、短い休憩時間でも1階席と2階席の行き来がスムーズにできるよう、2階席の両脇最前列に通路を新設しました。
今回導入したイスは、改修前と同じく、劇場イスの特注モデルです。
座は、型崩れに強いモールドウレタンと、体圧を均等に分散する耐久性に優れた金属製の波形スプリングを内蔵してあります。身体への負担を最も軽減する特別な形状で、長時間の着席も快適です。新たに搭載した「座自動緩起立装置」によって、空席時には自然と座が元の収納位置に戻るため、通路スペースを広く確保することもできます。振動や衝突音が発生しないため、ホール内の静粛性を保ちます。さらに、従来の一次ストップ式から、現行法規に合わせた緩起立式によるノンストップ式に改造したことで、座席のグレード感を向上させました。
背は人間工学に基づき、ヒトの背骨のラインに沿って設計した三次元カーブ形状です。そのカーブが着席者の背中にフィットし、着席時の疲労感を軽減します。
上階席には、通路側に手摺を新設しました。上階席は勾配がきついため、階段の上り下りの際には足元への注意を要します。そのため、階段の上り下りを安全にできるよう、バリアフリーにも配慮しました。
張地は1,2階席のみ全席張替え修理を行いました。リニューアル前と同じ、特注のモケット生地をもう一度製造することで、竣工時の鮮やかさが蘇り美しい客席に仕上がりました。
また、1階席の前ブロック(オケピエリア)は、移動席を取り外して移動させることが多く、木部も劣化していたため、木部の塗装修理も行いました。
親子で芸術鑑賞を楽しめる、2階席後方の親子席も張地を張り替えました。ひじ掛けのないソファタイプで、間口がゆったりしているため、座り方の自由度が高いイスです。
リニューアルオープン後は劇場案内ツアーや、子ども劇場スタッフ体験、ダンスのワークショップが行われ、盛り上がりを見せました。

施設概要

愛知県芸術劇場は、美術館、文化情報センターとともに愛知県芸術文化センターの中心施設として1992年に開場したホール群です。日本最大級のパイプオルガンを備えたコンサートホールと、本格的なオペラやバレエ公演が上演可能な大ホール、創造的な表現の場として活用できる小ホールからなる、愛知芸術文化センターの中心施設として長年多くの観客に愛され続けています。
 

居室データ

所在地
461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 地図
施主
愛知県
設計
エイアンドティー建築研究所
リニューアルオープン
2019年4月
席数
2,480
※固定席2,456席、車椅子席8席、おやこ室16席
関連リンク
愛知県芸術劇場HP

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