社会に交通安全を啓蒙する、アイルモータースクール
アイルモータースクールは、福岡県と山口県で開校している公安委員会指定自動車教習所です。運転免許取得のための教習に加えて、幼児・小中学校・高校の交通安全教室を開催するなど、地域の交通安全を守り啓発する役割も担っています。
各校舎では「すべての人に良質なモノ・デザインに触れて欲しい」というアイルモータースクールの願いのもと、19世紀に欧米で流行した建築様式のアール・デコをデザインコンセプトとして採用しています。福岡県北九州市に構えた門司校も、大正ロマン風のレトロな街並みを持つ門司の名にふさわしい、クラシカルな外観が特徴です。黒と金で縁取られた入口をくぐり校舎内に入ると、ところどころにアール・デコ調の照明やサインが見えて来ます。
良質な受講環境と教室空間を提供するために改修工事を決定
2019年1月に完了した教室のリニューアルは、「教習生たちがもっと授業に参加しやすい教室にしたい」という社長の強い思いから始まりました。
これまではフラットな床に可動タイプの机とイスが並んでいましたが、前に座る人の頭でモニターやホワイトボードが隠れてしまう・見えづらいなどの声が寄せられていました。また、教習生の離席後はイスが出しっぱなしになっていたり、机の位置がずれてしまったり、教室全体の雑然とした印象も課題でした。しかし、1年中多くの教習生が集まる自動車学校では、教室の改修工事のために長期間に渡ってスクールを閉鎖することは不可能です。
その複数の問題を解決したのが、固定式の講義机イスSD-190シリーズの導入でした。
机イスは可動式から固定式へ、空間は平床から階段教室へ
教室・講義室用の机イスのラインナップの中でも、最も古い歴史を持つのが、SD-190シリーズです。1953年に国内初となる量産型のモデルとして誕生以来、ブラッシュアップを続けながら、全国の教育施設の教室・講義室で定番の机イスとして親しまれて来ました。
SD-190シリーズは、机の幕板とイスの背もたれが一体化しており、脚部を床に固定するタイプの机イスです。教習生の離席後もイスや机の位置が変わることがなく、イスの座も自動的に跳ね上がるため、いつでも美しい教室空間を保てます。そして、全ての脚部のデザインが統一されたシンプルなつくりのため、短期間の施工で導入が可能です。アイルモータースクールの要望を満たした特長が、採用の決め手となりました。
イスは、複数の授業コマを長時間続けて受講する教習生にも優しいパッド付を選定。テキストを収納できるよう、天板下には棚も設置されています。また、モニターやホワイトボードが見やすいよう、平床から段床へと改修しました。最後列は床面から840mm高くなり、他の教習生の頭・体に妨げられることなく、視界を確保できるようになりました。
授業に集中できる新しい環境は、教習生からも好評。また、机イスを真っ直ぐに並べ直す手間も減り掃除がしやすくなるなど、運営面の効率化も図ることができました。
新しく快適な教室は、スクールのPRに繋がることはもちろん、教習生の合格率のアップへも貢献することが期待されています。