滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
小ホール

2018.12.04
劇場・コンサートホール

施設説明

美しい景観と豊かな水源をもつ、琵琶湖に面した滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

400 万年もの悠久の歴史を持つ琵琶湖。日本の湖の中でも最大の面積を持ち、滋賀県面積の6分の1 を占めています。その琵琶湖に面した、「 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール」は 1998年9 月、世界に誇れる芸術の殿堂を目指して、オープンしました。大中小のホールを兼ね備えており、近畿地方の中でも有数の本格的な芸術文化施設です。

ホール2 階入口からメインロビーに進むと、大きな窓ガラスがあり、その窓からは、美しい琵琶湖を眺めることができます。窓のそばには、琵琶湖を眺めながら食事を楽しむことができるレストランがあり、地域の人々が立ち寄り集う場所としても親しまれています。

豊かな音色を伝え、意匠にもこだわったイス

館内地下1 階にある小ホールは、323 席。琵琶湖の波をイメージしてインテリア設計が施された、コンパクトでアットホームなホールです。サクラ材などを使用した総木質の内装は、クラシックの繊細な音色を効果的に反射する役割も持っており、小編成のクラシックにマッチするホール空間を創り上げています。ひとつひとつ小さな木板を使った壁面が、波打つ琵琶湖の水面の動きを、美しく表現しています。

音楽公演に適したホールとして、美しい音色を聞き取りやすくするため、イスも音響に配慮して製作されました。座の裏側にも木を利用し、空間に響きわたった音をイスが程よく反響させ、豊かな音色を観客へと伝える役割を果たしています。背や肘当、脚部には、一般的な劇場イスよりも20 ミリメートル以上厚い木を使用しました。びわ湖ホールのためだけにデザイン・設計された、豪華な意匠のイスです。

イスの張地には、県花であるシャクナゲをイメージしたデザインがあしらわれています。幾何学模様をイメージし、アールデコ調にデザインされた、シャクナゲの花。色は、月明りをイメージしたエメラルドグリーンです。素材には、ウールヴィンテージが採用されました。耐久性に優れ、高い難燃性をもった、温もりのある風合いが特徴の上質なウールです。

波打つ琵琶湖に映る月明かりの形式を彷彿とさせる、小ホール。今日も美しい音色を響かせています。

居室データ

所在地
520-0806 滋賀県大津市打出浜15-1 地図
施主
滋賀県
設計
株式会社佐藤総合計画
オープン
1998年9月
席数
323

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