関東学院大学
ベンネットホール(リニューアル)

2018.11.08
学校講堂・多目的ホール

施設説明

多彩な催しが行われる「ベンネットホール」

平潟湾を目前に控えた、海風薫る金沢八景キャンパス。正門をくぐり、まっすぐ歩き進めると、壁面のガラスに青空が綺麗に映り込むベージュの建物が見えてきます。SCC館(Science and culture center)です。

館内には、セミナールーム・演習室・PCコーナーなどの施設があります。その上階にあるのが、講演会や演奏会のほか授業にも使われる、724席の多目的ホール「ベンネットホール」です。

大切に使われてきたホールのリニューアルを実施

ホールの名は、横浜バプテスト神学校を設立し、初代校長となった宣教師「アルバート・アーノルド・ベンネット」に由来します。竣工から24年経った2018年3月、長年大切に使われてきたホールのリニューアルが行われました。リニューアルの主目的は、天井の耐震化とステージの拡大、客席の更新です。

リニューアル前の客席は、主に張地・スチール・アルミダイキャストを組み合わせたデザインのもの。リニューアルに際しては、座やメモ台の高さが納入当時の基準でつくられていたため、使い勝手の向上も必要でした。新しいイスは、一人分間口寸法や前後ピッチを保ったまま、グレードアップを図っています。

座りやすく、快適で安全に利用できる新しいイス

人の身体のS字カーブに沿って成形した木に、フィット感を高め背中をサポートするクッションを組み合わせた背もたれ。下部を着席者側にカーブさせたことで、後ろの席に座った時の足回りの空間を広く確保しました。座は、膝からふくらはぎにあたる部分をわずかに斜めにカットし、見た目のボリューム感を保ちながら足を引きやすくしました。高さも以前より35ミリメートル上げています。座の内部には、体圧を均等に分散させるコトブキシーティング独自の機構を搭載しています。

授業でも使う機会が多いため、収納式の肘メモ台を取り付けています。高さを上げた座に連動させて、メモ台も高く設定しました。立ち上がるとスムーズに自動収納されるアンチパニック機構を新たに搭載したため、緊急時の安全性も抜群です。ホール前方の3列は移動席。収納して平土間空間とすることで、さらに利用用途が広がります。

新しいイスには、木をふんだんに施しました。壁面と色味を合わせることでホール全体の一体感をつくり出しています。以前は紫だった張地は朱赤に変更。木の質感と合わさって、一層温かみのあるホールに仕上がりました。

広くなったステージと新しくなった客席により、利用用途が広がったベンネットホール。関東学院の、さらなる学びの場となることが期待されます。

居室データ

所在地
236-8501 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1 地図
施主
学校法人関東学院
設計
株式会社山下設計
リニューアル
2018年3月
席数
724
関連リンク
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