さんそ学習館ケイオス
セミナールーム

2018.03.15
多目的ホール(可動席)会議研修室・コンベンションホール

施設説明

人とガスのふれあいを学べる、さんそ学習館 ケイオス

さんそ学習館ケイオスは、ガスについて学び、ガスを身近に感じることができる学習施設です。施設を運営するのは、一般財団法人さんそ財団。高圧ガスの化学教育・利用促進を図り、地元地域の文化と暮らしの向上に寄与することを目的として、1996年に誕生しました。

施設名に冠した「ケイオス」の由来は、ガスの語源であり混沌を意味するギリシャ語「カオス」の英語式の発音に由来します。「混沌としたもの」であったガスが文明の発達に寄与した軌跡と同じように、この施設の学びが次世代に貢献することを願って、「ケイオス」と名付けられました。日刊工業新聞社主催の第28回「読者が選ぶネーミング大賞」の生活部門1位にも選ばれたネーミングです。

歴史や文化の香りを感じさせる建物のファサードは、世界遺産でもあるレバノンの東部の古代遺跡「バールベック」をイメージしています。館内の学習室には、ガスの性質や用途を視覚的に楽しく学べるよう、プロジェクションマッピングなどの最新の技術が詰まった展示物が揃えられました。

入館のおもてなしに、ガイダンス映像を投影できる「セミナールーム」

施設へ入館して最初にスタッフが誘導する先は、セミナールームです。コトブキシーティングは、このセミナールームに移動観覧席40席を納入しました。

移動観覧席に搭載したイスは、ラインナップの中でもハイクラスのタイプLシリーズです。見学者がこの施設で最初に座るイスとしてふさわしい「おもてなし」の体現を目指しました。電動で展開・収納操作が可能な席であることを感じさせない、厚みのある豊かなクッションが特徴的です。背もたれは、ヒトの背骨のカーブにフィットする三次元曲面仕様で、座り心地を追求。スタッフがコトブキシーティングのショールームで試し座りをし、採用に至りました。

「空間の多目的活用」と「階段状の客席」を実現する移動観覧席

施設の建設計画時からセミナールームに求められていたのは、多様なイベントに応じてレイアウトを簡単に変えられるファニチャーの導入でした。

客席を設営してセミナーを開催したり、テーブルとイスを並べてミーティングを行ったり、全ての家具を収納してイベントに使ったりもできるよう、空間の多目的活用を果たすイスが必要だったのです。

移動観覧席の導入に際しては、「レクチャーを行うスタッフの顔や投影映像が最も見やすいのは階段状の客席である」という、見学者目線に立った施設スタッフの強い思いが決め手となりました。席数は40席と小規模な移動観覧席ですが、必要に応じてリモコンひとつで簡単に客席を展開・収納することができるため、スペースの多目的活用には大きな役目を担っています。

明るい日差しが差し込み、大きな窓からは敷地内の庭園も一望できるセミナールーム。施設の中でもほっと息をつける憩いのスペースとして、今日も見学者をもてなしています。

居室データ

所在地
692-0071 島根県安来市亀島町2-1 地図
施主
一般財団法人さんそ財団
設計
飴屋工房
オープン
2017年9月
席数
40
関連リンク
  • さんそ学習館ケイオス webサイト