名古屋国際学園 イースト・ビル
多目的ホール

2022.10.17
講堂・多目的ホール

施設説明

名古屋国際学園待望の新校舎に誕生した多目的ホール

名古屋国際学園は、中部地方唯一の、小中高一貫教育を行うインターナショナルスクールで、近年は生徒数の増加に伴い、施設の拡充が進められてきました。
2020年8月に竣工した新校舎「イースト・ビル」内の多目的ホールの建設にあたっては、限られた空間における多目的な活用が検討されました。充実した施設の実現のため、移動観覧席の導入が決まりました。目的に合わせて客席を展開・収納できるため、ホール空間を講堂・体育館など、多種多様に活用可能です。

座り心地にもデザインにもこだわった座席

移動観覧席の座席は、学園関係者が実際に座り比べて選び抜きました。座り心地はもちろん、デザインにもこだわりが詰まっています。
イスは、背座にたっぷりのウレタンクッションを用いた「タイプL」のカスタマイズ品です。客席を正面から見た際に、クッションが背板の木部で縁取られたかのように見えるデザインに仕上げました。また、イースト・ビルを建設するに当たり、寄付を頂いた方の氏名を記したドネーションプレートを設置しています。
こだわりは、イスの張地にも表れています。スクールカラーのドルフィングリーンを思わせる鮮やかな色は、天井のトラス梁とリンクし、地下に位置する多目的ホールをはつらつとした空間に印象付けています。また、壁がモルタル・コンクリート・木と、コントラストの効いた異なる素材で構成されている中で、イスの木部のトーンを床や壁と合わせることによって、空間デザインに統一感を持たせました。
一席分の間口寸法は、やや広めの500ミリメートル。厚みのあるウレタンクッションと三次元形状の背もたれと相まって、ゆとりとフィット感のある座り心地を提供します。

移動観覧席が空間の多目的活用を実現

きめ細やかな空間の多目的活用を実現するため、移動観覧席には「中間段仕様」を搭載しています。展開時に、全13段247席全て、または7段133席のみとモードを選んで席数を変更することが可能です。大規模なイベントの時には全席展開、特定の学年を召集する時には133席のみ展開、スポーツを行う時には客席全てを収納する等、収容人数やイベントに合わせて柔軟な対応が可能です。
収納時は、移動観覧席本体が専用スペース内部に収まり建築壁面と一続きになるため、すっきりとした美しい空間を保つことができます。リモコンひとつで展開・収納操作ができ、少人数かつ短時間で客席の設営変更が可能です。

児童・生徒にも大好評の多目的ホールで多彩なイベント

多目的ホールが竣工した直後の8月末には、学年集会が行われました。その後も季節のイベントや発表会など、日々の勉学の成果や才能を発揮する場所として、小中高の学年問わず多くの児童・生徒に親しまれています。全席を収納し、机やイスなどの什器を持ち込むことによって、ソーシャルディスタンスを取りながらのグループワークも可能にしています。

施設概要

1964年に創立した名古屋国際学園(名古屋インターナショナルスクール)は、愛知県内で唯一の、国際バカロレア機構の全課程(PYP/MYP/DP)の正式認定校です。幼児教育部、小学部、中・高等部から成り、33カ国の国籍を持つ約400名の生徒が、授業の全てを英語で学んでいます。
新校舎(イースト・ビル)には、教室、理科実験室、音楽室、美術室、多目的ホール、屋上運動場、個人及びグループ学習スペース、カフェスペースなどが設置されました。

居室データ

所在地
463-0002 愛知県名古屋市守山区中志段味南原2686 地図
施主
学校法人名古屋国際学園
設計
N・デザイン 有限会社 / 株式会社 カワナベデザイン
オープン
2020年8月
席数
247
関連リンク
名古屋国際学園 Webサイト