ニッセイ総合研修所
講堂

2022.08.22
会議研修室・コンベンションホール
Before
After
Before
After

施設説明

1989年の移動観覧席から、2020年の移動観覧席へ 

施設オープン以来約30年間に渡り、研修や会議の場として盛んに活用されてきたニッセイ総合研修所の研修用ホール。2020年4月、ホールの客席は、令和の時代にふさわしい座席へ生まれ変わりました。 
これまでの客席を構成していた移動観覧席システムは、催しに合わせ客席をリモコン一つで展開・収納できる点が高く評価されており、リニューアル時にも継続して採用が決定。今回は移動観覧席に搭載したイスを、快適かつ機能的にリニューアルしています。 

3色の張分けがリニューアルを印象づける、快適なイス

客席全体は、日本生命のコーポレートカラーである赤をベースにした3色の張地で張り分けました。リニューアル前の張地は1色で統一されていたため、ローズワイン・プラム・ボルドーのランダム配置が、ホール空間にリニューアルを強く印象付けています。また、縦通路を30センチ以上広く設定することで、席までのスムーズな移動を可能にしました。搭載したイスは、ウレタンクッションを張り包んだ「タイプS」です。シートは着座時の衝撃を和らげ、長時間着座しても疲れにくい波形スプリングの仕様にし、座り心地も向上しています。 

研修に最適な収納式テーブルは、改修前からの継承

リニューアル前のイスには、1列おきにイスの背面に収納式のテーブルが設置されていました。研修や会議でメモを取る際の利便性を高めるため、今回の改修では全席に設置が決まりました。
これまでのイスに搭載されていたテーブルは、テーブルを着席者の足元側から持ち上げて展開するタイプで、使用時にはイスの動きをロックや解除が必要でした。今回導入した収納ボックス付のテーブル「エレガンテ」はテーブルの出し入れ以外の動作は必要なく、いつでもメモを取り、さっと席を立つことができます。改修により設営時間の短縮ができ、スムーズに利用できるようになりました。 
テーブルは、A3サイズの紙を置くことができる十分な大きさがあり、パソコンやタブレットの使用時に便利なコンセント付です。筆記の必要がない時には、イスの背面に設置されたボックスへ収納できるため、見た目もスマート。横通路の通り抜けを邪魔することもありません。 
展開・収納時の衝撃音や振動を最小限に抑えるため、研修時も静音を保つことができます。
また、テーブルはゆっくりとボックス内に納まる、安全を考慮した構造になりました。 

施設概要

ニッセイ総合研修所は、1989年、日本生命100周年記念事業の一環として新浦安に誕生しました。日本生命の研修施設として、新入職員研修をはじめとする研修、会議などに利用されています。研修ホールの周りには美術館のような威厳と落ち着いた空間が広がっています。竣工翌年には、優れた建築に贈られるBCS賞も受賞しました。 

居室データ

所在地
279-0021 千葉県浦安市富岡2丁目4-1 地図
施主
日本生命保険相互会社
リニューアル
2020年4月
席数
435