2016年1月、国立文楽劇場がリニューアルオープンしました。客席の全面改修を終え、新たな春を迎えています。
国立文楽劇場は、日本で4番目の国立劇場として1984年に開館しました。大・小2つの劇場があり、大ホール「文楽劇場」では『人形浄瑠璃文楽』の公演を中心に、舞踊、邦楽、歌舞伎、演劇、大衆芸能などが上演されています。本公演のほか、文楽をもっと身近に感じることができる文楽入門公演として、文楽鑑賞教室なども行われています。
コトブキシーティングでは、国立文楽劇場のメインホールである「文楽劇場」の753席をリニューアルしました。一見しただけでは、素材が新しく綺麗になったこと以外の相違点を見つけるのは至難の業ですが、座ってみれば、その違いをすぐに体感できます。
イスは、入れ替え前に比べて、幅が30mm・背の高さが100mm大きくなりました。前後との席間隔も、85mm広がっています。1人分のスペースを広く感じることができ、足元のスペースにも余裕があるため、通り抜けも簡単。肘掛けと背の厚みのスリム化を図り、窮屈さを感じさせない新しいスタイルに生まれ変わりました。着物の来場客にも優しい客席の誕生です。
直線を描くストライプの模様は、寸分違わぬ張り技術によって支えられています。ポイントは、イスの背と座のクッションを前後ろ横どこから見ても、縞が自然な線として繋がっていること。弛みなく綿密な計算によって張り合わされた何百席ものイスが一体となり、この空間を創り上げているのです。
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