粕屋北部消防本部
仮眠室

2021.10.15
カプセルホテル・仮眠室

施設説明

新たな仮眠室にカプセルベッドを導入

2021年6月、福岡県にある粕屋北部消防本部の新しい仮眠室に、カプセルベッドが導入されました。
今までは、職員が畳敷きの部屋に布団を敷いたり、簡易ベッドをカーテンで仕切ったりして仮眠をとっていましたが、狭さや物音、匂いなどの問題に悩まされてきました。
救急隊や消防隊にとって、仮眠は次の災害に備えるための大切な業務の一つ。そのため、より快適な仮眠環境を整えてあげたい。そう考えていた職員の目に留まったのが、2段ベッドに囲いを付けたようなつくりのカプセルベッドです。

緊急出動時にもスムーズに出入りできるSPACE D2を導入

導入したのは、上下のカプセルの入口が互い違いになっている「SPACE D2」シリーズです。上段の出入り口の真下にステップを設置しているため、下段利用者と接触することなく、スムーズな出入りができます。この特長が、緊急出動時に迅速な行動が求められる消防隊員や救急隊員にぴったりだとして、導入の決め手となりました。
このカプセルベッドは、出入り口以外は全て壁面で囲まれています。入口のロールスクリーンを閉めれば完全なプライベート空間となるため、他人の視線を気にせずにくつろぐことができます。調光が可能なカプセル内部の照明により、自分の心地良い明るさで眠れるため、睡眠の質がより高まります。

カプセルベッドの正面には、寝具用の棚を設けました。仮眠時は棚から自分の寝具を取り出し、カプセル内に敷いて利用します。収納を備えることで、限られた空間を有効に活用し、快適な仮眠環境をつくり出しました。

カプセルベッドを導入した仮眠室は、救急専門の隊員の増員に伴い、新たに整備したものです。仮眠環境の向上が、隊員の更なるパフォーマンス向上につながることが期待されています。

施設概要

1979年に設置された粕屋北部消防本部は、福岡県の古賀市と糟屋郡新宮町を管轄している消防本部です。約100名の職員や隊員が所属し、日々、地域の災害に備えています。
翌年に竣工された3階建ての庁舎は、増改築を行いながら大切に使われてきました。2021年、組織変更と感染症予防対策のため、仮眠室の整備が決定。来年には、新たに迎える女性隊員のための施設整備も進める予定です。地域の人々の命と向き合う隊員のために、働きやすい環境整備に力を入れています。

インタビュー


働きやすい環境づくりの一環として
消防署の仮眠室にカプセルベッドを採用

居室データ

所在地
811-3131 福岡県古賀市今在家167-1 地図
施主
粕屋北部消防本部
納入
2021年6月
床数
3
関連リンク
粕屋北部消防本部 WEBサイト