河内長野市地域まちづくり支援拠点「イズミヤ ゆいテラス」

2021.09.13
多目的ホール(可動席)その他施設

施設説明

スーパーの4階にオープン。まちづくり拠点「イズミヤ ゆいテラス」

関西地区で81店舗を展開する総合スーパー「イズミヤ」。48年もの歴史がある河内長野店の4階に、地域住民のためのまちづくり支援拠点「イズミヤ ゆいテラス」がオープンしました。
広いフロア内には、河内長野市社会福祉協議会やボランティアセンターのほか、誰もがいつでも気軽に利用できるコワーキングスペースと、集会や打合せ時などに予約制で利用できる多目的スペースが設けられました。
※2021年7月現在の店舗数

可動式の家具と建具によって、多彩な利用が可能に

多目的スペースのタイプは2種類。集会や講座なども開くことのできる「大多目的スペース」と、打ち合わせなどに利用しやすい「小多目的スペースA・B・C」です。
多目的スペースの家具に求められたのは、使い勝手の良さと豊富なカラーバリエーションでした。用途に応じた席数の調整やレイアウト変更がしやすいよう、軽量で持ち運びがしやすいことは、重要なポイントです。そこで選ばれたのが、コトブキシーティングのスタッキングチェアFC-304シリーズです。スクエアなフォルムが印象的なFC−304シリーズの最大の特徴は、その軽量さ。1脚あたり3.4kgと軽く、レイアウトを変更する手間や時間が軽減します。背もたれの下部に設けられた開口は、持ち運ぶ際の手掛けとして便利です。小柄な人でも床に引きずることなく安定して持ち運ぶことができる、ユニバーサルデザイン仕様。色はシックなモノトーンと、彩度の高いピンク・グリーン・ブルーの5色をランダムに散りばめました。利用されていない時でも、空間に賑やかな印象を与えます。
部屋の壁の一部は、地域材である「おおさか河内材」でつくられたスライド式の間仕切りで出来ています。上半分がクリアな素材でできており、明るく開放的な印象を与えています。この間仕切りを端に寄せることで、周囲の空間とひとつながりとなった広い空間が出現。利用の幅を広げる仕掛けです。

木づかいシリーズのスタッキングチェアで、温もりあふれる空間づくり

大多目的スペースの横に設けられたのは、コワーキングスペース。スーパーに買い物に来た人の休憩や、地域住民同士の憩いの場、学生の学習スペースとしても使われています。
この場所に採用されたのは、おおさか河内材のテーブルに合わせた、木づかいシリーズFC−7545D。表面に天然木を施した成形合板の上台と、強度の高いスチールの脚部を組み合わせたイスは、テーブルの木目にすっきりと調和しています。背もたれ上部に設けた楕円形の開口は、着席時に自然と手を誘導し、イスを引きやすくするデザインです。座面には、クッション性のあるカラフルなパッドを設けました。座り心地を高めるとともに、スペースを華やかに演出しています。
木づかいシリーズのイスは、コワーキングスペースのほかカフェや社会福祉協議会の相談窓口にも採用されました。温もりのあるデザインが、空間全体の統一感を生み出しています。

地域住民が気軽に立ち寄り、さまざまな人と交流できる場として利用が始まったばかりの「イズミヤ ゆいテラス」。河内長野市の新しいシンボルとして、町の活性化にもつながると期待されています。

施設概要

1970年代から90年代前半にニュータウンとして開発された河内長野市。少子高齢化がすすむこの町で地域住民を支え続けているのが、ショッピングセンター「イズミヤ河内長野店」です。
2021年4月、家庭用品や家電の売場だった4階のフロア全体を、地元の公共団体に無償で貸し出し、住民のための地域まちづくり支援拠点「イズミヤ ゆいテラス河内長野」がオープンしました。産官学の連携で生まれた、新たなスペース。地域活性化への期待も高まる、いま注目の施設です。

居室データ

所在地
586-0033 大阪府河内長野市喜多町663 地図
施主
河内長野市
設計
大阪府森林組合
オープン
2021年4月
席数
187
※納入総席数