青山学院中等部
礼拝堂

2021.06.21
学校講堂・多目的ホールその他居室

施設説明

青山学院中等部の象徴となる礼拝堂

青山学院中等部の礼拝堂は、2019年に全面改築された校舎内にあります。
礼拝堂には、他人を敬う心を養う説教や、精神が安らぐメロディーとして心身を包んでくれる賛美歌が響き渡ります。
一歩足を踏み入れると真っ先に目に入るのが、色鮮やかなステンドグラスとパイプオルガン、そして礼拝堂の象徴とも言える十字架です。アーチ型の天井を支える左右の壁面には自然光を取り入れる窓が設けられ、神聖で柔らかな雰囲気の礼拝空間をつくりだしています。

礼拝用の工夫が施されたイス

中等部の生徒が一堂に会することのできる856席の礼拝堂には、木を基調としたシンプルでコンパクトなイスが並んでいます。ゆったりと身体を預けて鑑賞をする劇場イスとは異なり、礼拝の場に相応しい、背筋が自然と伸びるような座り心地を実現しました。
背は、礼拝堂という空間に合わせ、通常のイスよりも高さを低く設定しました。背面には背板と同材でつくられたラックが設けられており、聖書と賛美歌を収納することができます。座面にはウレタンフォームを張り包んだパッドを付けたことで、着席時の座り心地が向上し、より礼拝に集中できる環境になりました。離席時に座が跳ね上がる自動起立機構を搭載しているため、礼拝時の起立動作もスムーズに行えます。席の両側に設けた肘当てにより、一人分のスペースが明確になり、周りに気兼ねすることなく礼拝に臨めます。
表面にブナの天然木を施した背板をはじめ、ミディアム色の穏やかな色調で仕上げられた木部、ブラウンを混ぜて織り込んだ張地、ブラックの金物でコーディネートしたイスは、まるで建築の一部のように厳かな礼拝堂の雰囲気に溶け込んでいます。

施設概要

青山学院中等部は、第二次世界大戦後の教育改革が行われていた1947年、男女共学の中学校として学校法人青山学院により開設されました。「礼拝と聖書の学びを通して、神をおそれ人を大切にする心を育てる」ことを教育目標の一つとして掲げており、礼拝堂は青山学院中等部の教育において、とても重要な場所です。2016年に創立70周年を迎えるにあたり校舎の全面改築をスタートしました。新校舎には、礼拝堂のほか、教科ごとに専用の教室を設ける「教科センター方式」を採用し、生徒が積極的に学び交流するための環境が整っています。

居室データ

所在地
150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 地図
施主
学校法人青山学院
竣工
2019年10月
席数
856
関連リンク
青山学院中等部公式サイト

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