プレラホール

2021.03.04
劇場・コンサートホール
リニューアル前のイス
リニューアル前のイス

施設説明

リニューアルオープンを果たしたプレラホール

阪急神戸線西宮北口駅からペデストリアンデッキで直結した絶好の立地に建つプレラホールは、市民活動の拠点として地域住民に愛されているホールです。2020年3月、開館後約20年を経て、さらに市民のニーズに合った施設へとリニューアル工事が行われました。
舞台は客席側に拡張し、両サイドには花道が増設され、グランドピアノを置くことも可能です。また、客席の前2列を取り外し式に変更し、アットホームなスタイルのオペラ・演劇・バレエ・日舞等の公演の演出の幅も拡がりました。

新たなイスはキネット・ギャレイ製の現代的なデザイン

開館以来20年近く使用されてきたリニューアル前の客席は、フランスの劇場イスの老舗メーカーであるキネット・ギャレイのもの。丸くトリミングされた厚みのある背板、ウィンドウペン柄のキルティング、目地の入った丸みのある肘掛け等が特徴的な、特別感のある客席イスでした。
開館以来のイメージを踏襲するため、新たなイスも「キネット・ギャレイの赤い張地のイス」が採用されました。
新たなイスは、スクエアでモダンな印象のデザインです。
正面から見るとスクエアにトリミングされた背板は、着座時の背骨のS 字カーブに沿い背中全体を包み込むような三次元曲面を描いています。また、木目を横使いにしているため、背面から見るとホール全体に流れるようなリズムを生み出しています。
すっきりとした見た目は、イス1脚を中央の1本の脚部で支えるセンターサポートタイプによるものです。センターサポートが、着席時の「たわみ」をもたらし、絶妙なウレタンフォームの形状や柔らかさと相まって、キネット・ギャレイの特長である「包み込まれるようなふわりとした座り心地」を作りだしています。
床への固定は既存のアンカーボルトを再利用することで、工事期間を最小限に抑えるとともに、ホール上層部の住宅への騒音にも配慮しました。

内装に合わせた白木の木部と鮮やかな赤い張地でコーディネートした客席が、伝統と新しさの両方を感じさせるプレラホール。ふわりとした座り心地が復活した客席で、新たな歴史を刻み始めています。

施設概要

“楽しみ”や“喜び”を意味する英語「Pleasure」と“そこ”を意味するフランス語「La」を合わせた造語で、街の中の憩いと人の集まる場をイメージしてネーミングされたプレラホール。若手アーティストの支援事業など、活発な文化活動の支援を積極的に行い、創造・交流にふさわしい場を提供しています。
開館以来、講演会やピアノの発表会などで多くの市民に親しまれていましたが、老朽化と更なる機能向上のためにリニューアルを実施。2020年3月にリニューアルオープンを果たしました。

居室データ

所在地
663-8204 兵庫県西宮市高松町4-8プレラにしのみや5F 地図
施主
西宮市
リニューアルオープン
2020年3月
席数
275
※親子室2室6席、車いす席3席を含む
関連リンク
西宮市プレラホール WEBサイト