渋谷・道玄坂を上ると、1989年に誕生した日本初の大型複合文化施設・Bunkamuraが見えてきます。コンサートホール、劇場、美術館、映画館などが入ったこの施設の3階にあるのが、総客席数2,150席の「オーチャードホール」です。 オーチャードホールは、日本初の大規模シューボックス型ホールです。世界の三大ホールと呼ばれるウィーンのムジークフェラインザール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ボストンのシンフォニーホールが持つ大きな特徴と同様の、高い天井・垂直の両側壁・浅いバルコニーが採用されました。 最大の特色は、ステージに設けられた巨大な三重構造の可動式音響シェルター。このシェルターを移動させることで、コンサートホールとしてだけではなく、劇場として利用することが可能です。 1989年9月3日の開館時には、ドイツの音楽祭の中でも最も由緒正しく門外不出と言われた「バイロイト音楽祭」が幕を開けました。ソリスト、コーラス&オーケストラ、スタッフも含めた、ほぼ完全に近い公演形態は、日本で初めてのことです。こけら落とし公演は、大きな反響を呼び、開館から25年以上を経た今も尚、Bunkamuraの歴史の大いなる1歩として語り継がれています。
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