広島市民球場 「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」

2010.04.16
スポーツ・エンタテインメント施設スタジアム・競技場(屋外)

施設説明

約半世紀にわたり広島市民に愛され続けてきた広島市民球場が世代交代し、2009年4月、広島駅近くに新たなスタジアムがオープンしました。スタジアムの北側が大きく開いているため、並行して走るJRの車窓からも試合の様子を眺めることができます。

このスタジアムの大きな特長のひとつが、日本では珍しい左右非対称の構造です。メジャーリーグでは一般的なこの造り。外野席で人気のあるライト側は、レフト側と比較して席数が多く設けられており、特徴あるスタンド席です。また、1階席・2階席共に、国内の一般的なスタジアムよりも勾配が緩やかで、メインコンコース(周回通路)への出入りが容易であることも、大きな特徴といえるでしょう。

このメインコンコースは、スタジアムを全体をぐるりと回る形で設けられているため、通路のどこからでもフィールドを眺めることができます。段差もなく、バリアフリー意識の高さを伺い知ることができます。車イス利用者のために300席分のスペースも用意され、エレベータを使用すれば、球場のどこへでもアクセスが可能です。さらにも1点、他のスタジアムと大きく違うのは、観客席のイスの大きさです。メジャーリーグのスタジアム並みに大きいイスは、横幅50cm、奥行は85cmを確保し、ゆとりのあるスペースの中で観戦ができます。

他にも多彩な観客席が設置され、観客が選手のプレーを間近で見られる「砂かぶり席」や、熱烈なファン向けの「パフォーマンスシート」、 「スィートルーム」、「パーティフロア」、「テラスシート」、ソファを設けた「寝ソベリア」、カウンターのある「ウッドデッキ席」、1コインで利用できる 「スポーツバー(のぞきチューブ)」、団体客が一緒にバーベキューを楽しみながら観戦できる「びっくりテラス」など、目的やその日の気分に合わせた様々な 観戦スタイルで野球が楽しめます。

ユニバーサルへの配慮も行き届き、斬新なアイディアと、観客の満足度を高める工夫が随所になされた、まさしく観客の視点に立ったスタジアムです。

居室データ

所在地
732-0803 広島県広島市南区南蟹屋2-3-1 地図
施主
広島市
設計
仙田満+環境デザイン研究所
竣工
2009年3月
席数
33,000
※収容人数
関連リンク
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