千代田区役所 新庁舎の議場は、「限られた空間をフレキシブルに変化させ活用出来るようにする」を目的に、設計が進められました。これまで議場は、特定の期間の議会開催時に使用される空間でしかなく、稼働率の低い、閉鎖的な施設でした。千代田区役所の新庁舎では、その問題を解決することによって、新しい議場の形を実現させています。新庁舎の議場家具に求められたポイントは、「簡単に動かすことができること」。イスはキャスター式を用いることで解決できますが、重量のある机をどのようにして移動させるべきかという大きな課題が壁になりました。本物件で採用された製品は、移動時のみキャスターを下ろす機構が装備されています。この移動式の机を採用することによって、5人掛けの机も、簡単に動かすことができるようになりました。机とイスは、傍聴席下の倉庫に全て収納することができます。議場机とイスを片付け、議会時には倉庫に収納されているスタッキングチェアを並べれば、あっという間に議場がミニホールへ変身するのです。講演会やミニコンサート会場にしたり、全てのイスを収納してダンス教室の会場として使用したり、多目的ホールとして利用することができるようになりました。今後も他の市区町村でも増えることが予想される、新しい議場のあり方として、今注目を浴びています。
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