伝統とモダンのイメージを両立させながら、周辺の町並みと調和した真壁伝承館が、桜川市真壁町真壁地区に誕生して約9ヶ月、その美しい佇まいやプロポーション、地域性との関係、随所に取り入れられた建築の手法や工夫等が認められ、2012年日本建築学会賞(作品)を受賞しました。
真壁伝承館は図書館・歴史資料館・ホールで構成された多目的複合施設です。各施設の家型の連続の形状や分散配置、趣きの異なる複数の広場・中庭・テラス・通り抜けなどの多様な空間が、地域との連続性や親しみとともに、新鮮さも感じられる環境を創出しています。
その中にある、まかべホールと名づけられたホールは、ステージの奥に窓のある開放的な空間で、この建築の特徴である家型の連続した形がここでは天井に表れています。移動観覧席(ロールバックチェアスタンド)は、通常と異なり、上部の2段は2階席として扱われ、その下部を収納している際にも座席が利用可能な新しい使い方が導入されました。
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