京都府民が長年待望したスタジアム、サンガスタジアムが竣工
2020年1月、「サンガスタジアム by KYOCERA」が竣工しました。スタジアム計画について府が1992年に建設を表明してから、28年の月日を経て開場した、府民待望のスタジアムです。サッカーやラグビーなどの国際試合をはじめ、音楽や地域振興会場としての機能を見込んでいます。まちとの繋がりを生む京都らしい建築デザインと、一体感のある観客席が特徴です。
京都府旗でカラーリングした観客席が一体感を創出
約21,600人を収容できるサンガスタジアムは、その観客席のほとんどを、京都府旗の紫色で統一しています。この特注のカラーは、サンガスタジアムを本拠地として活動する京都サンガFCにとっても、モチベーションの上がる色です。さらに、京都府旗に描かれた府章のカラーに近い黄色を一部の席に用い、バックスタンドに「KYOTO」の文字を浮かび上がらせました。
これらのイスは、コトブキシーティングのスタジアムシート
BLM-8000シリーズをベースに、サンガスタジアムのために特別に開発されました。
背もたれの形状はヒトの背骨のS字カーブに沿うように設計されており、着席した体を預けられる座り心地を生み出しています。また、背もたれと座、それぞれの面が着席者の身体にフィットするよう、着席者の身体を包み込むようなゆるやかな抱きを設定しました。
形状だけでなく、角度もこだわりのポイントです。スピード感ある試合をのめり込むように観戦できることを目指して、通常のスタジアムシートよりもやや背もたれを寝かせています。さらに高層階の席は低層階よりも立たせて高さを設けることによって、見下ろす観戦姿勢をさりげなくサポートしています。
こうした座り心地の追及をはじめ、全ての席にカップホルダーと荷物掛け用のフックを備えるなど、快適な観戦環境の創出のため、工夫が施されています。また、ナンバープレートの形状にはスタジアムの建築モチーフである八角形を取り入れました。
スカイボックステラス席にはラグジュアリーな気分を高めるクッションシートを
メインスタンドの3階には、スカイボックステラス席があります。ピッチ全体を見渡せる眺めの良いこのエリアには、屋内にラウンジが、屋外にクッションシート
VSSシリーズが並んでいます。背もたれと座にはウレタンを用いており、快適な座り心地です。1席1席のスペースをはっきりと仕切る肘掛けが備わっており、ラグジュアリーな気分を高めます。紫色のステッチは、サンガスタジアムのためのカスタマイズ。張地はブラックのビニールレザーで統一されていますが、さりげなく京都らしさを体感できます。
施設概要
2020年1月に竣工した「サンガスタジアム by KYOCERA」は、約21,600人を収容できる京都府内最大の専用球技場であり、J2京都サンガFCの本拠地です。スタジアムは、敷地形状に整合させ四隅を大きく切り取った八角形のスタンド形状によって、効率的に観客席数を確保しています。全ての観客席を覆う屋根の多面体の構成や台形のシルエットは、亀岡盆地の山並み風景との調和を図っています。また、京都の寺社仏閣の軒裏をイメージして京都府内産の杉の無垢材を使用したルーバーが随所に取り入れられています。