戸塚区民文化センター「さくらプラザ」
ホール

2013年8月31日にオープンした、戸塚区民文化センター「さくらプラザ」。施設は戸塚総合庁舎の3・4階にあり、戸塚駅から徒歩2分。雨が降っていても濡れずに辿り着くことができる好立地です。フロアには、音楽演奏を主要目的としたホールの他、ギャラリーやリハーサル室などを備えています。

ホールは、木のあたたかみが感じられる空間。1階席が363席、2階席は90席です。客席内で強く印象に残るのは、足元を流れる川に桜の花びらが舞っていると錯覚するような美しい絨毯です。「さくらプラザ」という名前は、柏尾川沿いの桜並木など、桜に縁の深い戸塚区民に親しまれる施設であるようにと願ってつけられた愛称です。210に及ぶ区民の公募の中で、最も得票数が多かったこの愛称が選ばれました。

イスの張地にも柏尾川と桜、黄色い花をつける川辺のミズキンバイを表現しています。ミズキンバイは絶滅危惧種の希少な植物で、都市河川では柏尾川だけに生育しています。こちらも桜と並び、戸塚にとって縁深いものです。背や肘には天然木が使用され、ホール独特の非日常的な高級感を生み出しました。背板の小口には面取りのようなデザインが施されました。素材の柔らかさが表現された、滑らかなラインが特徴的です。