強度試験Strength Test

強度テストを重ねる、安全を進化させる。

コトブキシーティングのイスは、荷重、環境、衝撃などの過酷なテストを経てカタチとなります。それは数々のデータとテクノロジーを駆使してこそ可能なことです。私たちは、安全性と耐久性の追求を常に新しい角度から研究してまいります。快い座り心地を永く誰にも体感していただくために。

イスの強度・耐久性の試験方法(床固定タイプ)

座 静荷重試験

■試験方法座の間口方向中央部にφ200mmの加圧板を使用して3.0kN(306kgf)まで加圧する。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②着座行為による確認で異状、異音がないこと。

※JIS規格の試験方法と比較した場合、
JIS S 1203:1.3kN
弊社基準:3.0kN
従って荷重設定はJIS S 1203 座面の強度試験(試験区分3)の約2.3倍となります。

座 繰り返し落下試験

■試験方法 座の間口方向中央部にφ200mmで35kgの鋼球袋を座面から120mmの高さに持ち上げ自然落下させる。この操作を30,000回まで行う。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②着座行為による確認で異状、異音がないこと。

※JIS規格の試験方法と比較した場合、
JIS S 1016:15kg × 9.8m/s2 × 0.15m = 22.05J × 8,000回
弊社基準:35kg × 9.8m/s2 × 0.12m = 41.16J × 30,000回
従って1回あたりの落下エネルギー量はJIS S 1016 繰り返し衝撃試験の約1.9倍となります。

座 繰り返し起立試験

■試験方法 無負荷の状態で座の自動起立動作を100,000回行う。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②自動起立動作に異状がないこと。
③着座、起立動作時に異音の発生がないこと。

背表 静荷重試験

■試験方法 背表の間口方向中央部にφ200mmの加圧板を使用して1.5kN(153kgf)まで加圧する。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②着座行為による確認で異状、異音がないこと。

※JIS規格の試験方法と比較した場合、
JIS S 1203:0.56kN
弊社基準:1.5kN
従って荷重設定はJIS S 1203 背もたれの強度試験(試験区分3)の約2.7倍となります。

背裏 静荷重試験

■試験方法 背裏の間口方向中央部にφ200mmの加圧板を使用して1.5kN(153kgf)まで加圧する。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②着座行為による確認で異状、異音がないこと。

肘メモ台 静荷重試験

■試験方法 肘メモ台の中央部にφ80mmの加圧板を使用して0.3kN(31kgf)まで加圧する。
■判定基準 ①各部の変形、緩み等が目視で確認できないこと。
②収納動作時に異状、異音がないこと。

■上記は、床固定タイプの標準的な強度・耐久性の試験方法の一例です。
■その他試験方法として、各施設ごと(ホール・劇場、スタジアム、学生用机イス、単品イス)の使用状況や材料等、目的に応じた試験方法を参考として適用しています。
・JIS S 1203(ISO 7173) 家具-いす及びスツール-強度と耐久性の試験方法
・EN 12727 家具-試験方法と強度と耐久性の要件
・JIS L 1096 織物及び編物の生地試験方法
・JIS A 1415 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
・JIS K 6400 軟質発泡材料-物理特性(クッション用ウレタンフォーム)
・BS5852 布張り座席の燻焼及び燃焼による着火性評価試験