立正大学付属立正中学校・高等学校は、2013年春、より充実した学習環境整備のため、新たなキャンパスを構え拠点を移しました。文士や芸術家たちに愛された歴史文化の薫り高き町・東京都大田区に構えた、馬込キャンパスです。
キャンパス内の東側に位置する芸術棟にあるのは、623席を有する多目的ホールです。ホールの名前は、建学の精神を日蓮聖人の人格と教えにおいた教育目標「行学の二道」にちなんだ「行学ホール」。片側の壁はガラス張りになっており、キャンパス内の緑を臨むことができます。日差しの差し込む、明るい空間です。
このホールを「多目的ホール」たらしめているのが、客席を構成しているスタッキングチェアと移動観覧席です。客席を必要とする行事以外でもホールを使えるよう、これらの可動席が選ばれました。前方に並ぶスタッキングチェアは手動で、移動観覧席は電動で収納ができるため、客席が必要ない時はフラットなスペースを生み出せます。軽運動やクラブ活動での活用を見込み、フロアにはコートラインも引きました。移動観覧席の後方には固定席が3列並んでおり、スタッキングチェアと移動観覧席を収納した際にも、平土間空間を臨む観覧用の席として活用することが可能です。