市民に役立つ医療情報の提供や医療活動を行う地域の医師会館ホールでは講演会からコンサートまで

2017.08.06
事例特集

日本医師会や日本歯科医師会の名前は知っていても、その活動内容や各地に会館があることをご存知ない方も多いのではないでしょうか。日本医師会は医療・保健・福祉について、歯科医師会は歯科に関する予防・啓発事業などをそれぞれ実施している公益法人です。日本各地に活動拠点となる会館があり、各種講演会やセミナーはもちろん、コンサートなどの文化的なイベントにも対応するホールを備えています。

01セミナーにもパーティにも対応する、テーブル付きの移動観覧席

愛知県歯科医師会館
歯〜とぴあホール

愛知県歯科医師会館
愛知県歯科医師会館
愛知県歯科医師会館
愛知県歯科医師会館
愛知県歯科医師会館

2012年10月に、地上6階地下1階建ての施設として生まれ変わった、愛知県歯科医師会館。旧ビル3階にあった休日の緊急診療などを行う「愛知歯科医療センター」や歯の大切さを伝える「歯の博物館」は、新たに1階に設け、利用の促進を図った他、車椅子でも出入りしやすいよう段差を無くすなど、バリアフリー設計にも取り組んでいます。

会館の2階に設けられた歯〜とぴあホールには、移動観覧席と固定席を採用いただきました。前方の204席が移動観覧席、後方の37席が固定席です。移動観覧席は、講演会やセミナーなど着席して聴講する催しだけでなく、パーティーや展示会などのスタンディングイベントも行いたいホールにぴったりの製品です。中断ストッパー機能を備えた移動観覧席のため、前4列だけを展開させて使用するなど、イベントに応じた席数調整もできます。

さらに、歯科医師会館では、電動で展開・収納できる簡便性だけでなく、医療を学ぶ場としての品位も重要。イスの種類として、座り心地も見た目もゆったりした「タイプL」を選ぶことで、一見しただけでは電動で可動するとは思えない、落ち着いた客席を作り上げました。人間工学に基づいた三次元形状の背もたれとボリュームあるクッションで、快適な座り心地を提供します。全席にテーブルを設置し、筆記やノートパソコンの利用も不便なく行える環境を整えました。テーブルは、内装に合わせた特注色です。

 

02セミナーに集中できる、寛ぎを追求した会議・研修用イス

岡山県医師会館
三木記念ホール

岡山県医師会館
岡山県医師会館
岡山県医師会館
岡山県医師会館

JR岡山駅の中央改札から徒歩3分という好立地に、2016年3月、岡山県医師会館が竣工。会館の2・3階に位置するホールは、衛生会館にあるホールの名称を引き継ぎ、「三木記念ホール」と名づけられました。医学的なセミナーや講演会はもちろん、チャリティコンサートやお笑いライブイベントなど、エンターテインメントの会場としても利用されています。

303席のホールは、全て固定席。階段状に並んでいるため、コンパクトなホールでありながらステージが見やすいつくりです。イス背面にはボックスタイプのテーブルを備えました。ボックスは背もたれと一体化しているため、後列から見た時にも客席の装いがスマート。収納時に指を挟むなどのトラブルを防ぐため、テーブルはゆっくりと吸い込まれるようにボックスに納まります。エレガントなデザインと、展開・収納時の振動を最小限に抑える機能性を両立した設計です。

席と席の間仕切りにあたる肘枠部分には、長時間座り続けるセミナー時の寛ぎにこだわって、布張りが採用されました。これによって、着席時や姿勢を変えた際などの膝の肌当たりが良いと、岡山県医師会からも評価をいただいています。通路側の席の肘枠には木を使用し、壁と調和した全体のインテリア統一を図りました。

 

03機能性の高いデザインと収納式肘メモ台で、快適なセミナー環境づくり

徳島県医師会館
ホール

徳島県医師会館
徳島県医師会館
徳島県医師会館
徳島県医師会館

2016年4月より、移転した徳島県医師会館で業務がスタートしました。新会館の1・2階には駐車スペースが、3階以上には事務室や研修室、ホールなどの主な居室が設けられています。和歌山県・徳島県・兵庫県淡路島に囲まれた海域の紀伊水道にも近いことから、津波被害時の防災活動拠点を想定した階層となりました。

4階のホールには、185席の固定席を納入しました。イスの張地には深いワインレッドカラーを、背座の裏側と肘掛けに使用した天然木には、ミディアムブラウン調のカラーを設定。いずれも医師会館にふさわしい落ち着いた雰囲気を目指して選定されました。背裏の木部は、曲げ木加工によって、背もたれのクッションを抱き込んだ特徴あるデザインです。

イスは、シンポジウムやセミナー開催時に必要なメモが取れるよう、全席でメモ台を備えています。メモ台を使わない時は肘掛けの中に収納ができます。イスの側面に収納できるため、前の席との間隔を広く使うことができるのが、肘メモ台の利点です。また、同規模のホールで一般的とされる劇場・ホール用のイスよりも背が高いため、広々とした座り心地です。

イスの座は、膝裏に当たる部分の厚みを薄くした、新しいタイプです。ユニバーサルデザインの思想に基づき開発したこの形状によって、立ち上がる際に欠かすことができない脚を引く動作を、よりスムーズに行えるようになりました。快適さと機能性を実現したホールです。

 

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

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