進めファイターズ どこまでも!札幌ドーム展望台から壮大なアリーナを堪能

2014.07.07
レポート

2014年5月20日、セ・パ交流戦がスタートしました! 全国各地の球場で、熱戦が繰り広げられています。ゴールデンウィークに桜の季節を迎えた札幌は、今からが最も過ごしやすい季節と言えるでしょう。札幌ドームは、このテレビ塔が建つ大通公園から、地下鉄に乗って11分、福住駅から徒歩約10分の距離にあります。

2014年5月20日、セ・パ交流戦がスタートしました! 全国各地の球場で、熱戦が繰り広げられています。
本州は初夏真っ盛り。一方、ゴールデンウィークに桜の季節を迎えた札幌は、今からが最も過ごしやすい季節と言えるでしょう。札幌市のランドマーク・さっぽろテレビ塔の赤が、青空に映えるシーズンです。

札幌ドームは、このテレビ塔が建つ大通公園から、地下鉄に乗って11分、福住駅から徒歩約10分の距離にあります。駅からドームまでは一本道。その後、大きな歩道橋を渡って、ドーム敷地内へと進んでいきます。さて、ドームの上部から突き出た、ガラス張りの筒のような部分が何かご存知でしょうか?こちらは、国内唯一のドーム展望台! 札幌市街や北海道の山々まで広がる大パノラマは勿論、壮大なアリーナの全景も見下ろすことができるのです。

展望台の通常営業は10時から18時。試合が行われる日は営業時間が変わりますが、札幌ドームのホームページには日毎の営業時間やイベント内容がカレンダー形式で案内されているので、とても便利ですよ!
この日はナイター戦のため、13時30分で営業が終了していましたが、特別に見学させていただきました。

展望台までは、ドーム内のエスカレーターを使って上っていきます。このエスカレーターの大きな特徴は、下に支えがないこと。支えの柱があっては、エスカレーターの真下にある客席の視界を遮ってしまうと考え、エスカレーターを屋根から吊る形で設計を行ったそうです。

ガラス張りのエスカレーターからは、アリーナ内を見下ろすことができます。札幌ドームの最大の特徴は、このアリーナが、野球モードからサッカーモードに「場面転換」できること。野球フィールドの人工芝を巻き取り、ドームの外にある天然芝のホヴァリングサッカーステージを中に移動させることで、この場所があっという間にサッカースタジアムになるのです!ちなみに、今シーズンからは、この展望台から試合を観戦することも可能。土・日・祝日開催のファイターズ戦では、イベント来場者を対象に展望台の特別営業が行われており、5回裏終了までの間特別料金で展望台に上がることができるのです。さて、エスカレーターを上りきって、到着しました。高さ53メートル、駅からの道のりで見えた筒状の場所が、こちらです。

外観も印象的でしたが、実際にこの場所に立ってみると、大パノラマに感動します。屋根もガラス張りですから、景色だけでなく、北海道の広い空も仰ぐことができて、とても開放感があります。この日は少々曇り気味だったのが残念でしたが、札幌の街並みは随分遠くまで見渡すことができました。

札幌ドームには、展望台以外にも、野球やサッカーなどの観戦の場所としてだけでなく、親しみを持って訪れることができる施設であって欲しいとの願いをこめた、様々な空間があります。

こちらは、ドーム3階にあるキッズパーク。スポーツとファンタジーをテーマにした、大型の複合遊具です。まだ遊具では遊べないという2歳以下の子供向けには、絵本があるベビーコーナーもあります。なんと、この場所は試合やイベントがない日も、無料で利用可能。冬場は雪が積もって公園で遊ぶことができない北海道の子供たちにとって、格好のスペースです。

ドーム内を歩いていると、「おや? これはなんだろう?」と目に留まるものが散りばめられていることに気付くでしょう。実は、敷地内には、国内外のアーティストの作品24点が、随所に配置されているのです。

例えば、「LOCATED WORLD(SAPPORO)」<位置づけられた世界(札幌)>。ドームを取り囲んだガラス壁部分には、世界の都市や村の名前がガラスに刷られています。文字の位置は札幌を中心として見たその場所の方向を、そして文字の大きさは距離を表し、札幌と世界がどのように繋がっているのかを知ることができます。スポーツとアート、そして北海道で見逃してはならないのがグルメです! ジンギスカンや海鮮丼など、この場所ならではの美味しいものがたくさん揃っています。私が気になったのは、この「頑固オヤジのカレー」 。じゃがいもが1個丸々入っていて、人気も高いそうです。

試合スタート! 平日のナイターですが、交流戦スタートしたばかりとあって、客席にも熱気が溢れています。

スポーツ観戦とのお供と言えば、やはりビールですね。今年の3月からコールドドリンクのカップが、紙カップから透明なプラスチックカップにリニューアルしたそうなので、購入してみました。中に入っているドリンクが見えると、より美味しそうです。
カップには、札幌ドームのマーク入り。基本カラーには、札幌市内でありながら北海道らしい牧歌的な風景を持つ羊ケ丘と、広いドームの中を吹き抜ける爽やかな風をイメージするブルーが使用されています。フォルムは、野球モードとサッカーモードの 2つの顔を持つデュアルアリーナに降り注ぐ、「夢」と「感動の記憶」がコンセプトです。

ファイターズ名物「外野会議」もこの目で見て参りました! グローブを頭に乗せて、作戦会議。場内のモニターにも映し出され、観客席が盛り上がるひとときです。
残念ながら、この日の試合は1点差でファイターズが負けてしまいましたが、シーズンは始まったばかり。これからどんどん盛り上がっていくことでしょう。

今回の取材では、札幌ドームが単なる「スポーツ施設」ではないことを肌で感じました。スポーツを好きな方にも、あまり熱心なファンではないという方にも、足を運びやすく親しみやすい施設づくりが行われています。「観る」「楽しむ」空間づくりに対する、意識の高さを感じました。これからのスポーツ施設に求められる姿かもしれません。
ご紹介しきれませんでしたが、畳を敷き詰めてちゃぶ台を置いた「くつろげマス席」など、ユニークなシートも多くありますよ! 夏は避暑地にも絶好の土地である北海道。野球観戦に、景色を眺めに、ぜひ足をお運びください。

レポーター:広報企画部 M.N

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