迫りくる災害に備える
人々の安全に寄り添い、身体と心を守るプロダクツ

2023.09.01
コラム


「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」
これは、2023年7月の世界の平均気温が観測史上最高になる見通しが明らかになったことを受けて、国連が発言した言葉です。この言葉に、地球温暖化がもたらしている事態の深刻さと重大さを痛感した方も多いのではないでしょうか。
地震、台風、豪雨、豪雪、山火事。特にここ近年は、世界中で起こる大きな災害のニュースを耳にする機会が、急速に増えてきました。私たちは地球温暖化を食い止める努力をするのと同時に、災害から身体や心を守る術も身につけなければなりません。
今回は、災害発生時や避難場所で役立つ、コトブキシーティングのプロダクツとその機能についてご紹介します。

地震の揺れに強い!
キャスター付きテーブルの「フットテク機構」

地震発生時、建物の中の家具や建具は、その揺れに合わせて倒れたり動いたりします。大きな家具は突っ張り棒や滑り止めなどの対策をしていることが多いですが、見落とされがちなのが並べられているテーブルやイス。特に、収納時やレイアウトを変える際に便利なキャスター付きのテーブルは、キャスターロックをかけていたとしても、揺れに合わせて動いてしまいます。時には動いたテーブルが凶器になってしまうことも。
その動く原因は、キャスターが床に接したままであること、そして床への設置面積が小さいことです。コトブキシーティングのフォールディングテーブル(FT-600DシリーズSD-611FF2シリーズ)は、「フットテク機構」でその問題を解決します。



「フットテク機構」とは、天板の状態と連動してキャスターの状態が変わる機構のこと。天板が水平なテーブル使用時にはキャスターが床から離れ、脚の中に収納されます。キャスターの代わりに、前後左右についた4点の大きなアジャスターでしっかりと床を捉えるため、ガッチリと固定されて安定します。
一方、移動時は、天板を立てる動きと連動して脚からキャスターが出現し、スムーズに動かすことができます。
 


使用時(アジャスターにより安定)

移動時(キャスターが床面に設置)

また、天板下の「リフトアップレバー」を握ると、天板が水平でもキャスターを効かせることができます。握っている時だけキャスターが効くため、ロックの掛け忘れがなく安全です。

お客様の「使用時の安定感と移動操作のしやすさ」という声から生まれた、地震の揺れにも強い製品です。

耐震実験の様子を動画でご覧ください。
2011年に発生した東日本大震災を想定した「マグニチュード9.0 震度7」の揺れでも、大きな移動や転倒はありませんでした。

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FT-600Dシリーズ
SD-611FF2シリーズ

すばやく机の下に隠れられる
固定講義机イスの「スイングアップ機構」

「地震が起きたら机の下に潜りなさい」小学生の時、誰もがそう教えられたことでしょう。しかし、現在多く使われている固定式の講義机イスでは、すばやく机の下に潜るのは難しいのをご存知でしょうか?
床に固定するタイプの机イスで現在最も主流なのは、イスが1脚ずつ独立したタイプ。このタイプは人が座っていない時は自動的に机の方に傾き、座面が収納されます。それにより通路が広くなり、席へのアクセスがしやすいのが特徴です。着席したままイスごと前傾することで、後ろを人が通れるのも便利なところ。しかし、机の下に潜るのは少し困難です。
そのような緊急時に役立つのが、「スイングアップ機構」を搭載した製品(SD-331シリーズ)です。



スイングアップ機構は、人が立ち座りする時の太腿〜臀部の動きに追従するように座面が動くコトブキシーティング独自の機構です。席から立つと自動的に座が収納され、スムーズに机の下に潜ることができます。この独特な座の動きによって、広い背もたれや座面を実現。身体に馴染む3次元局面で、心地良い座り心地です。

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避難時こそ欲しいプライベート空間
簡単に設置できる「組み立て式スリープカプセル」

災害から身を守るために、時には避難することもあります。避難場所に行くと困るのが「プライバシーが守られた個室空間が少ない」ということ。「こういう時だからしょうがない」「贅沢は言えない」と、私たちはどうしても我慢しがちですが、そのような状況だからこそ、少しでもストレスを減らして快適な生活をするための工夫が必要だと思いませんか。
コトブキシーティグの簡易組み立て式スリープカプセル(F-Pod)は、大人二人で簡単に組み立てられるカプセルベッドです。「ただ寝る場所」だけでなく「プライベートスペース」として活用いただくために、さまざまな趣向を凝らしました。


カプセルの入り口と天井は、メッシュ素材のカーテンで仕切っています。光を通すため、外側からは中が見えにくく、中からは外がしっかりと見えます。プライバシーの確保と圧迫感の軽減を図りました。

外から見た様子(カーテンOPEN)

外から見た様子(カーテンCLOSE)


中から見た様子(カーテンOPEN)

中から見た様子(カーテンCLOSE)

主な素材は、スタジアムシートで使用される高密度ポリエチレンブロー成形品。床と壁をしっかりと固定することで、寄りかかってリラックスできる姿勢もとれます。また、繰り返しの使用が可能なため、環境にも優しいサステナブルな製品です。

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いつ起こるか分からない災害。いざという時のために、少しでも被害を減らし、身体も心も安心できる環境づくりは大切です。
このコラムが、災害への備えについて考えるきっかけとしていただければ幸いです。

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