2013年5月、明治大学付属中野中学・高等学校の創立80周年の記念事業として、全面的な校舎の建て替えがスタートしました。老朽化が顕著だった旧講堂の後継として誕生したのが、第二体育館兼講堂です。旧講堂から新しい講堂を建てるにあたっては、講堂としての機能に留まらず、体育館としての役目も果たす「空間の多目的活用」が目的に掲げられました。これを可能にしたのが、全19列912席の大規模な移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)、そしてスタッキングチェア、収納式の電動ステージです。
移動観覧席を展開し、スタッキングチェアを並べ、ステージを展開すると、空間は1,000人以上の客席を有した式典・イベント会場へと変わります。
明治大学付属中野中学・高等学校では、スポーツも盛んなことから、移動観覧席に前方3列144席のみ展開し、4列目以降は壁面として収納された形の「観戦モード」を搭載。展開した3列は、各種競技コートとの観覧席として真価を発揮する位置関係です。
そして移動観覧席の全ての列を収納することで、バスケットボールのコート2面分が確保できる平土間空間が生まれます。部活動や体育の授業など大人数が運動する時でも、十分な広さです。