高崎アリーナは、群馬県高崎市の新しいランドマークとして、2017年4月にオープンしました。バスケットボールやバレーボールのプロリーグや国際試合、体操、大相撲、ボクシング、マーチングバンド、チアリーディングの試合会場としてのみならず、学校や企業の運動会など、多様な競技やイベントの使用を想定して建設された施設です。
アリーナは、バスケットボールコート4面を並べることのできる広さがあり、各種競技の国際大会の規格にも適応した19メートルの天井高を確保しています。様々なスポーツに対応できる充分な広さのある空間ですが、楽しく快適に観戦するためには、競技種目や試合に即した客席も必要です。そこで導入されたのが、全体移動式の移動観覧席でした。
全部で1,022席となる移動観覧席は、1ブロックあたりが70席または91席で構成されています。各ブロックを任意のポジションに設置できるため、向かい合わせたりコートを囲んだり、開催するスポーツに合わせた自由度の高い客席を生み出せます。1ブロックは約4トン。かなりの重量がありますが、空気圧で持ち上げるエアークッションシステムにより、スムーズに移動することが可能。移動後、操作レバーを使って、階段状の客席を展開させます。
競技ごとに適した観客席を創造できる高崎アリーナでは、これからも多種のスポーツが催されていきます。