地域のシネマコンプレックス映画館で鑑賞する魅力を引き出すシネマシートとは

2016.10.26
事例特集

映画の誕生は、今から約120年前の1895年12月28日に遡ります。「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟は、エジソンが発明したキネトスコープ(箱を覗き込む段階)を改良し、映像をスクリーンに投射するシネマトグラフを発明。パリのカフェに人を集めて上映したのがはじまりです。その後映画の人気は急速に高まり、映画館の入場者数は1958年に11.27億人とピークを迎えました。しかし、その後は家庭用テレビの普及に伴い、減少傾向へ。家庭でも気軽に楽しめる映画を、映画館で見てもらうためにはどうすれば良いのか――。各映画館やシネマコンプレックスが「映画館で鑑賞すること」の魅力を打ち出すことで、横ばいだった入場者数が近年持ち直しの動きも見せています。これからの課題は、同じ作品が上映ラインナップとして並ぶ中、「この映画館で見たい」と思ってもらえる席を設けること。今回は名古屋・広島・福岡の三県のシネマコンプレックスから、多種多様なシネマシートをご紹介します。

01日本・初!トヨタ紡織デザイン開発のプレミアムシート

ミッドランドスクエアシネマ2

ミッドランドスクエアシネマ2
ミッドランドスクエアシネマ2
ミッドランドスクエアシネマ2
ミッドランドスクエアシネマ2
ミッドランドスクエアシネマ2
ミッドランドスクエアシネマ2
2016年7月15日にオープンした、14スクリーン・2,312席を備える、シンフォニー豊田ビル2階の映画館「ミッドランドスクエアシネマ2」。トヨタ紡織がデザイン開発、コトブキシーティングが製造したプレミアムシートが国内で初めて導入されました。
座った瞬間に感じるやわらかな触感のヘッドレストは、頭と首をしっかりとサポート。紫にすることで視覚的にもプレミアムさを演出しました。
肘を置いた時の触感を追求したアームレスト。先端部には手触りの優しさと美しい木目が特徴の圧縮杉を使用。飛騨地方で育った国産杉を用いました。
鞄は置く?それとも吊り下げる? フックの付いた荷物置きスペースは置き方にもこだわることができるのでは。トヨタ紡織のサインが入ったゴールド色のナンバープレートは一般席にはない特別仕様です。
サイドパネル上部のLEDによるライティングは、薄暗いスクリーン内でぼんやりと光って、シートを幻想的な雰囲気に演出します。
一般席のイスにも、抗菌・抗ウイルス加工が施されたパール加工のレザーが採用されています。スクリーン全席にレザーが使用されることは珍しく、客席内全体がリッチな装いに。

02シネマシートは全席フランス製 贅沢なハイバックのプレミアムシート

福山エーガル8シネマズ

福山エーガル8シネマズ
福山エーガル8シネマズ
福山エーガル8シネマズ
福山エーガル8シネマズ
広島県福山市の映画館「福山エーガル8シネマズ」。中国地方で初めて、IMAXデジタルシアターが導入されました。シネマ4の262席は、フランス製の広々としたサイズのシネマシート。
ダークトーンの張地に鮮やかな糸の刺繍で席番号を彩りました。一般席・プレミアムシート共に、肘掛けの幅はたっぷりとした大きさで、ゆったりリラックスして鑑賞できます。
特徴的なフォルムの中に詰まったウレタンは、ひとりひとりをしっかりとサポート。背もたれがハイバックのプレミアムシートは「ダブル肘」仕様で、隣の人と肘掛けを取り合うこともありません。
客席は階段状に配置されているため、見やすさも抜群! イスとイスの幅は1150mmと通り抜けも容易な、ゆとりあるスペースです。

03カップルでも親子連れでも らくらく快適なペアシート

Tジョイ・リバーウォーク北九州

Tジョイ・リバーウォーク北九州
Tジョイ・リバーウォーク北九州
Tジョイ・リバーウォーク北九州
Tジョイ・リバーウォーク北九州
映画のロケ地としても有名な北九州市内中心部の小倉城に隣接する、複合施設「リバーウォーク北九州」の4階に位置するシネマコンプレックス「T・ジョイリバーウォーク北九州」。2015年春に客席を全面リニューアルしました。
シアター1とシアター2の両サイドに、12席(24人席分)設置した特徴的な「ペアシート」は1席ごとにリクライニングが可能。特別料金は必要なく、価格は一般料金の2人分でご利用いただけます。
さらに、席と席の間の肘が収納可能。小さなお子様連れの方は肘を収納してソファのように利用したり、カップルの方は肘を出して仲良く使ったり…。ドリンクホルダーは両端の肘掛けに設けました。
シアター後部のエリアには、隣の席と肘を取り合うことのない、ダブル肘タイプのイスを装備しました。

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

シネマシート

一覧へ戻る