川口市立高等学校
大ホール

2019.10.23
学校講堂・多目的ホール

施設説明

3校が統合して生まれた、川口市立高等学校

2018年4月、埼玉県川口市の市立高等学校3校が統合し、新しい川口市立高等学校が開校しました。校舎が建てられたのは、旧市立川口総合高等学校の校地です。まず開校にあたっては、グラウンドとして使われていた東側に、新校舎を建設。西側にある既存校舎を解体した場所には体育館を、新校舎の南側には人工芝のグラウンドがつくられます。2021年度までには、広大なキャンパス内で全ての設備が整う予定です。

新校舎は、2棟の間に膜屋根をかけた外観が特徴的です。2棟の間はラーニングストリートとなっており、屋内外が連続して繋がる印象的な空間が広がっています。カラフルな色が外壁や床など随所に散りばめられており、2階から最上階5階までの吹き抜け空間も相まって、空間全体を明るく爽やかに印象づけています。

スリムなイスが並ぶ500席の大ホール

1階にある大ホールは、約500席。学年集会など1学年が一堂に会する場として設定された席数です。建設計画段階から、学校説明会や保護者会など学外からの来訪者が利用することも想定されていたため、品ある佇まいが求められました。

イスは、劇場・ホールの客席と同じ装いを保ちながら、スリム化を図ったスマートタイプです。同じスペースに従来の講堂イスを置くよりも、席数をより多く確保できるため、限られた空間で必要な席数を確保する際に、真価を発揮します。薄い背座ながらも、クッション材となるウレタンフォームが入っているため、当たりが柔らかです。劇場・ホールの客席のイスよりもやや起きた背もたれは、「書く」「聞く」にもぴったり。集中力を高め着席姿勢を促します。

背もたれの裏には、収納式の背テーブルを備えました。テーブルは必要に応じて、引き出して使うことができます。素材は合成樹脂、色は黒。ブラック・シルバーグレー・ダークグレーの3色をランダムに散りばめたイスの張地に合わせた色味です。

背板・肘枠・肘掛・座裏には、天然木をあしらいました。ナチュラルカラーの木部は、木目調の内装にも馴染み、空間に一体感を与えます。肘枠には列番プレートが、背もたれの小口には席番プレートが設置されており、席番プレートは文字色に赤と白を使うことによって列・席の番号を視認しやすくしました。

今後、発表やイベント交流の場として、様々な人が集うことが期待される大ホールです。

居室データ

所在地
333-0844 埼玉県川口市上青木3-1-40 地図
施主
川口市
設計
株式会社久米設計
オープン
2018年4月
席数
500
関連リンク
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