津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパス アリス・メイベル・ベーコン記念館
広瀬記念ホール

2017.12.21
学校教室講堂・多目的ホール

施設説明

千駄ヶ谷キャンパスの新しい顔「アリス・メイベル・ベーコン記念館」

津田塾大学の歴史は、1900年に津田梅子が女性の高等教育を目指す私塾「女子英学塾」を創立したことから始まります。津田梅子は、自身の留学経験を背景に英語教育に力を注ぎました。その強い熱意を持った招聘に応えたのが、アメリカ人のアリス・メイベル・ベーコン氏です。

それから1世紀以上時を経た2017年4月、津田塾大学における英語教育の礎を築き上げた彼女の名をとって、新校舎「アリス・メイベル・ベーコン記念館」が建設されました。都心ながらも緑が豊かな千駄ヶ谷という街に馴染む、低層棟と高層棟が中庭を介して一体となった建築です。低層棟の外壁のタイルは、やや橙色がかった桃色で、これからの始まりを連想させる「あけぼの色」。温かみのある落ち着いた色合いの内装と相まって、心地よい空間が生まれました。

千駄ヶ谷キャンパスの入り口から程ない場所に佇むこの校舎では、同年度に新設された総合政策学部の学生が学びに励んでいます。教室や研究室以外にも、ラーニングコモンズやラウンジが充実した、いつも学生で賑わう、千駄ヶ谷キャンパスの顔となる施設です。

国際的なシンポジウムも開ける「広瀬記念ホール」

コトブキシーティングでは、マルチメディア系の講義をメインとする教室に、固定式の机イスを納入しました。

低層棟3階の「広瀬記念ホール」の名称は、千駄ヶ谷キャンパスの土地取得に力を尽くした財団法人津田塾大学同窓会理事長の名、広瀬千代子氏に由来します。天井の蒲鉾形状が特徴的な、広々としたホールです。

ホールの客席には、固定式タイプの机イスを導入しました。1席ずつ独立したイスは、隣や前後の人の振動が伝わりにくく、快適に講義に臨める設計。机の幕板も、1席ずつに分かれた仕様が特徴的です。シャープで軽快な印象を与えるこのデザインは、槇総合計画事務所によって、津田塾大学のために特別に作られました。空間の中で交互に並んだ、白と天然木の色合いと素材感が、清潔感ある優しい雰囲気の空間を創りだしています。

1学年が集まるに適した席数のこのホールでは、入学式や卒業式などの式典や説明会のほか、外部講師によるシンポジウムも頻繁に開催されています。後方には通訳ブースもあり、国際的な講演会も開催できます。

アリス・メイベル・ベーコン氏が培った女子教育は、新しい校舎を通じて、津田塾大学から世界に発信し続けられています。

居室データ

所在地
151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24 地図
施主
学校法人津田塾大学
設計
槇総合計画事務所
オープン
2017年4月
席数
289
関連リンク
  • 津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパス webサイト