新たな東京医科大学病院が、2019年7月に開院
2019年7月、東京医科大学の本院として全面建替した、地上20階地下2階の新病院が開院しました。特定機能病院として安心・安全に最先端の高度医療を提供し、災害時には新宿・中野・杉並エリアの中核拠点機能を担い、大学附属病院としての教育機能を併せ持つ、904床の病院です。
快適な仮眠室のために導入したカプセルベッド
看護師の労働環境の向上を目指して当直室に初めて導入されたのは、デザイン・機能をシンプルに集約したカプセルベッドB-CUBEシリーズです。カプセルベッド内への出入り口を、寝る時の身体の向きと垂直に設定したフロントオープンタイプが、5部屋に計34床並んでいます。
これまでの当直室では、個室に二段ベッドを設置したり休憩室に簡易ベッド等で仮眠スペースを設けたりするケースが多く、周りの音や光が気になる・就寝時の姿が周囲にさらされるなど、しっかりと眠って休息できる万全な環境からは遠い状態でした。カプセルベッドの導入によって、新病院ではこれらの課題を解決しています。
カプセルベッドは物音や光を遮るため周りの環境に悩まされる不安が少なく、また、自分の行動も周りに影響を与える心配が軽減されます。ベッドの入り口には遮光のロールスクリーンがあるため、好みや状態に応じた照明の明るさ設定も、ナイトパネルを使って気兼ねなく行えます。排気式の換気扇のスイッチもあり、ベッド内の空調調節も容易です。このナイトパネルにはコンセントも備わっており、スマートフォンなどの機器の充電も可能。腕時計やアクセサリーなどは、備え付きの小物用テーブルに置いておけば紛失の心配もありません。コンパクトなスペースに、休息するために必要なポイントがしっかりと盛り込まれているのです。
ベッドスペースは、セミシングルサイズのベッドと同等の幅があり、寝返りが打てる余裕があります。外装は落ち着いたブラウンカラーですが、内装にはアイボリーのパネルを用いているため、圧迫感が少なく、実際の空間よりも広く感じることができます。
限られた時間内で深く眠り、体力を回復することが求められる病院の当直室。プライバシーも配慮したカプセルベッドの導入によって、看護師の労働環境の向上につながることが期待されています。