かすみがうら市立下稲吉中学校
体育館

2024.04.23
体育館・アリーナ

施設説明

必要なときに設営できる観覧席「Bleacher」

茨城県かすみがうら市は、ハンドボールが盛んな地域です。市内に三つある中学校のひとつが、下稲吉中学校です。
下稲吉中学校の体育館は、ハンドボールの試合をする上でも、行事の際にも手狭であったため、大きな体育館が要望されていました。そこで災害時の避難所としても機能できる、待望の新体育館が2024年1月に完成しました。
 新しい体育館は、体育の授業や部活の練習の場としての機能だけでなく、試合を観戦できる設備が整っています。このようなフレキシブルな空間活用のために導入されたのが、客席を自由に展開・設置できる移動観覧席「Bleacher(ブリーチャー)」です。
ブリーチャーは「観戦、観覧をもっと楽しく、もっと気軽に」というコンセプトで開発された屋内用のユニット型移動観覧席です。普段は専用の倉庫に格納されており、必要な時には2台のハンドパレッターで倉庫からコートサイドに移動させ、専用ハンドルを使って展開します。専門のスタッフは不要で、少人数の操作により短時間で設営ができます。
納入した4台のブリーチャーを設置すると、合計168席の階段状の観客席が完成。収納庫の扉は木のルーバーになっており、木が基調の空間に違和感なく溶け込んでいます。

子どもたちの試合観戦をもっと身近で快適に

新体育館は体育の授業だけでなく、部活動の活動場所としても利用されています。それぞれの部の練習試合や公式試合の開催も想定されるため、関係者の観戦・観覧環境も整える必要がありました。
従来の学校体育館では、立ち見か簡易な折り畳みイスでの観戦・観覧が多いのが現状です。観客が多い場合は、前の人の頭で視界が遮られ、試合の様子が見にくいなどの問題があります。
ブリーチャーは席が階段状になっているため、前の人を気にせず観覧を楽しむことができます。座席はベンチ形状になっており、横に荷物を置いたり、小さい子どもと一緒に座ったりするのに適しているほか、練習試合などでは控え選手のベンチとしても活躍します。
現在、公立学校施設は学校教育に留まらず、地域との連携の場としての役割が求められています。休日・夜間の学校開放や災害時の避難所としての利用など、公共施設としての体育館の役割は多岐に渡ります。産声を上げた新体育館が、学校と地域とつなぐ場所になるよう期待が寄せられています。

施設概要

2005年、霞ヶ浦町と千代田町の合併により、現在の「かすみがうら市立下稲吉中学校」が誕生しました。体育館が新設された2024年の5月6日には、創立44年を迎えます。部活動が盛んな公立学校としても知られており、生徒たちは整備された施設環境のなか、日々勉強やスポーツに取り組んでいます。

居室データ

所在地
315-0052 茨城県かすみがうら市下稲吉2273-2 地図
施主
かすみがうら市
納入
2024
席数
168
(4台の総数)
関連リンク
かすみがうら市立下稲吉中学校 WEBサイト