株式会社ダイフク 日に新た館
シアター

2024.01.18
会議研修室・コンベンションホール

施設説明

大規模リニューアルを果たしたダイフクの体験型総合展示場「日に新た館」

物流業界で世界最大手を誇る株式会社ダイフクは、メイン工場の滋賀事業所内に体験型総合展示場「日に新た館」を構えています。同社が持つ技術・製品のPRや物流改善の提案、一般の人々の物流に対する理解促進などを目指し、1994年に開館しました。以来、世界約90もの国と地域から延べ51万人と来館者が途切れず、展示内容の大幅な更新が困難でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休館をきっかけに、大規模なリニューアルに踏み切りました。
館内1階の受付に向かって左手にあるシアターは、ゲストが最初に足を踏み入れる空間です。展示の更新に合わせて、シアターもイメージを一新。大型スクリーンや最新の音響機器、そして48席の新しいシートが、来館者をもてなします。

快適に集中力を促す、シアターの新しい座席

リニューアル前のシアターに並んでいたのは、隣の席とひと続きになったベンチタイプの木製イスでした。課題は、クッションが座面にしかなく硬さを感じること、そして隣席から様々な影響を受けやすく集中力を保ちづらいこと。これらを解決するイスとして採用されたのが、LT-310です。関係者がコトブキシーティングのいくつかの製品を座り比べ、導入が決まりました。
LT-310は、座った時に上体を包み込むようにフィットする背もたれと、たっぷりとウレタンを入れてクッション性を高めた座による、柔らかな座り心地が特徴です。1本脚のため、着席時の足元スペースも広々とゆとりがあります。一人分の間口寸法は、570ミリメートル。体格を問わずゆったりと座れるイスを目指しました。背もたれの高さはやや小ぶりですが、人間工学に基づき設計した三次元曲面が着席者の背中をしっかりとホールド。空席時には空間全体を広く感じさせる副次的効果もあります。
背もたれも座面も横一列に繋がっていたリニューアル前の座席は、隣席の揺れが振動として伝わったり、自席との境界が曖昧になったりすることがありましたが、LT-310は1席1席が独立しているため、その心配がありません。左右の席と肘掛などの共有による気遣いも必要なく、シアターで行われる説明や映像紹介にも集中して臨める環境が整いました。
座は跳ね上がって収納されるため、ゆったりとした座り心地と、離席時の広い通路スペースの確保を両立します。席を立つと自動的に座が跳ね上がる緩起立機構を備えているため、ゲストが座を収める必要がなく、客席はいつでも整然とした佇まいです。
背座を包む張地には、モノトーンで揃った内装に合わせて、ダークシャドーの平織布地を選定しました。シックな空間に、ファブリックが温かみを添えています。
48席という客席数は、来場時に使われる大型バスの座席数に合わせました。ホール後部には壁面に沿うようにベンチが設けられており、48人を超える来場者にも対応ができます。どちらにも同じ張地を使うことで、形が異なるイスでもシアター内に一体感を生み出しています。

施設概要

株式会社ダイフクは、モノを動かす技術 マテリアルハンドリング(通称:マテハン)システムを事業の核とした、物流業界で世界最大手の企業です。1994年に体験型総合展示場「日に新た館」を開館し、システムや機器の見学・体験によって顧客の課題について共に考える場として積極的な利用を進めてきました。2022年には大規模なリニューアルオープンを実施。最新のマテリアルハンドリングシステム・機器54種を新たに展示し、場内に配置した大型ディスプレイでは顧客納入事例や現場での活用方法をダイナミックな映像で紹介しています。

インタビュー


最新機器の稼働展示と映像の効果的な活用で
課題解決型の営業を支える体験型展示場

居室データ

所在地
529-1662 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225 地図
施主
株式会社ダイフク
設計
株式会社フロンティアコンサルティング
リニューアルオープン
2022年6月
席数
48
関連リンク
株式会社ダイフク 日に新た館 WEBサイト